10.可愛く迫られ男は落ちる。浅慮悔やんで男は育つ。
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先程までザイルがいた所に、雪の竜巻と共に姿を現す。
この人が雪の女王!
確かに、いい女だ!
雪の様な白い肌、少しツリ目だがそれがまたいい。
雪を絡った様な白いドレスは、胸元が大きく開いてる。
その大きな胸の谷間は露出してる。
スリットは腰まであり、色っぽい太腿が俺を誘う。
「雪の女王様…このエルフが言ってる事は本当ですか?」
「お〜ほっほっほ!馬鹿なザイル。私の言葉に騙されて、よくぞ春風のフルートを、奪ってきてくれました」
「そ、そんな…俺を騙してたなんて…」
「ザイル。あなたには褒美に一思いに凍らせてあげます。これでこの世は、もっとも美しい季節『冬』のまま!冬こそ美…ちょっ、なんなの!この子?」
「わぁ〜、下着は黒なんだー!肌が白いから、すごくキレー!」
俺は会話の流れを無視して雪の女王に近づくと、勝手にスカートの中を覗く。
「あら、私の美を理解できるなんて、センス良いわね」
「うん!おねーさん、すっごい美人!オッパイも大きいし僕好きー!」
俺は露出した胸に飛び付くと、頬ずりをする。
いわゆるパフパフだ!
「何、この子ー!チョー可愛いー!」
「おねーさんも、チョー美人!これだけの美貌を維持するのって大変でしょう?」
「そーなのよ!やっぱり〜、適度な運動?これが大変なの〜!やりすぎると筋肉質になっちゃうしー」
「そうだよねー。でも食事も気を使うんじゃない?」
「あなた、よく解ってるじゃない!特に野菜!食物繊維は必要よ!」
「やっぱり野菜は必要だよねぇー!でも冬が続くと野菜は育たないよ」
「え!?」
「野菜だけじゃない、肉も魚も全部無くなっちゃうよ!」
「まぢ!?」
「うん!まぢ!」
どうやら雪の女王は、頭のネジが緩い女の様だ。
「ちょ、ちょっと…ポワンの奴は何やってんのよ!!春はあの娘の担当でしょ!サボってんじゃないわよ!」
「おねーさんが春風のフルートを返さないと、春を呼ぶ事が出来ないんだってさ。ポワン様に返してあげて」
「返せる訳無いでしょ!奪ったのよ!盗んだのよ!!あの娘、怒ってるに決まってるじゃない!………どうしよ…坊や?」
どうしよう、この女…めんどくせー!ベソかいて子供に頼るなよー…
「じゃぁ僕が一緒に行ってあげる。一緒に謝ってあげる。だから一緒にポワン様の所へ、春風のフルートを返しに行こう?」
そんで許してくれなくても、俺知らねー!
「坊や、チョー優しい!うん、一緒に行くぅ」
「うん!じゃ一緒に行こう!僕リュカ。よろしくね。おねーさんは?」
「私スノウ。よろしくお願いします」
俺はスノウの手を引いて、妖精の国への帰路についた。
ボロボロのザイルと、ぐったりしたベラ・プックルと一緒に………
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