Another19 痛み
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シナモンとアクセルは疑問符を浮かべていた。
アリア「壊れたり、機能停止してもその身体から新しいレプリロイドとして造り直されるから…例え別のレプリロイドになっても他のみんなのメモリー…記憶に、魂に残り続けるの……」
エックス「アリア…博士……?」
気のせいだろうか?
一瞬だけ彼女が自分達とは遠い世界の存在に見えてしまった。
全員も同じ気持ちなのだろう。
誰も声を発することは出来なかった。
アリア「だからね、スパイダー君もいなくなった訳じゃないよ。スパイダー君は君達のメモリーの中で生き続けているから………私、少し仮眠を取るから、マリノちゃん、少しの間だけマッシモ君の看病お願い…みんなも少し休んでね」
エックス「あ、はい…」
アリアに促され、エックス達はメンテナンスルームを後にした。
残されたマッシモとマリノはメンテナンスルームの窓から見える青空を見つめていた。
マリノ「スパイダーは私達のメモリーで生き続けているか…確かに無理に死んだことを受け入れるよりよかはマシかもね」
マッシモ「そうですね…でも、もし俺がもっともっと、もっともっと強かったら…マッシモ師匠みたいに強かったらあいつを救えたんでしょうか…?」
マリノ「馬鹿言うんじゃないよ。あの時誰にも何も出来なかった。あんた1人で背負い込むんじゃないよ」
マッシモ「…はい」
マリノ「そう言えば、あんたに礼を言ってなかったね…ありがとう助けてくれて」
マッシモ「え?」
首を傾げるマッシモに苦笑しながらマリノは説明する。
マリノ「ほら、エンシェンタスの攻撃から庇ってくれただろ?」
マッシモ「あ、いえ…別に礼を言われるようなことじゃあ……」
マリノ「言われるだけのことさ…あんたさ、いつも戦いになると私を庇ってくれるけど…どうして?」
マッシモ「え…?そ、それは…その…」
想いを寄せる人物からの問いに赤面するマッシモ。
アーマーで顔が隠れているから赤面していることには気付かれてないが。
マリノ「マッシモ?」
黙り込んでいるマッシモをマリノは不思議そうに見つめる。
マッシモは想いを伝えてしまおうかと思ったが、脳裏に師とスパイダーの死が過ぎった。
拳を握り締め、マッシモはマリノに頭を下げる。
マッシモ「すみませんマリノさん……今はまだ言えません…」
マリノ「今は…?」
マッシモ「はい…俺がこのアーマーを纏うのに…マッシモの名を名乗るのに本当に相応しい男になれたら…あなたに言います…すみませんが…それまで…待っていて下さい…」
頭を深く下げながら言うマッシモにマリノも苦笑しながら溜め息を吐きながら頷いた。
マリノ「分かったよ…待ってるよ。その時までね」
マッシ
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