Another19 痛み
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エックス達がエンシェンタス戦で負ったダメージをマッシモ以外が修理を終え、それぞれ身体を休めていた。
アル「…決して楽な戦いではないと覚悟はしていた。例え我が身が滅びようと私構わない…だが、仲間を失うのは辛いな…」
マッシモ「気紛れで、ちょっと謎めいていて変わったところのある奴だったけど…良い奴だったな、スパイダー…」
悲しげに言うアルやマッシモに同意するようにアクセルが頷いた。
アクセル「もう…死ぬのは悪い奴だけでいいのに…スパイダー、格好良かったね…」
シナモン「ギミアラ採掘場での戦いが終わってもいつも通りだと思っていたのに…こんなのって…」
ルナ「仕方ねえさ……戦いではいつ死が訪れるかは誰にも分からねえ…でもな…惜しい奴を亡くしちまった…」
マリノ「あ〜あ〜、もう…あんたらしんみりさせるんじゃないよ。これだからつるむのは嫌いなんだ。」
ルイン「マリノ」
その言い方を諫めようとしたルインだが、ゼロに止められる。
マリノ「それにしても…ちぇっ!!また私も助けられたって訳だ…こうなったら、とことんまでやるよ…リベリオンをぶっ潰してやる」
それだけ言うとマッシモが横たわるメンテナンスベッドの傍にある椅子に腰掛けた。
ゼロ「すまんエックス…俺は席を外させてもらう」
エックス「ああ…」
ゆっくりとした足取りでメンテナンスルームを出て行くゼロの背中はどこか寂しげだった。
ルイン「エックス…」
エックス「正直…まだ信じられないんだスパイダーのことを…スパイダーが…死んだことに…」
ルイン「うん…」
エックス「あいつはいつも軽くて、いつも人をからかって…俺とあいつは水と油みたいだったけど……でも、時々助けてくれる大切な仲間だった…助けてくれた借りを返すことも出来なくなった俺はどうすれば…あいつはもう…いないのに…」
拳を握り締め、脳裏を過ぎるのはスパイダーと共に過ごした日々。
時々スパイダーから、からかわれたりしたが、とても楽しかった。
ルイン「スパイダーのことを忘れないことじゃないかな…?」
エックス「忘れないこと…?」
ルイン「うん、私達がスパイダーの生き方、スパイダーなりの友情、スパイダーが私達に残してくれたことを忘れないこと…そして、スパイダーが繋げてくれた命で最後の最後まで生きて戦うことが、スパイダーの想いに報いる唯一の方法だと私は思うんだ。」
エックス「ああ…そうだな、スパイダーのためにも…戦わなければならないな…」
アリア「マッシモ君はもう少し安静ね…みんな、レプリロイドには死ぬという概念は存在しないと私は思うの」
シナモン「え?」
アクセル「どういうこと?」
アリアの言葉に全員が彼女を見遣る。
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