生の罪科 3
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は、何も伝えていなかった」
逃げた。
自分の罪を口実にして、ロザリアから。
ロザリアへの想いから、逃げていた。
ロザリアはそれに怒ったんだ。
必要なことだったのに。絶対に守らなきゃいけないことだったのに。
何よりも大切にしなきゃいけなかったのに。
「ロザリア……私は、貴女を……」
どんなに汚れていても。
いつか罰で殺されるとしても。
この気持ちから目を逸らしてはいけなかった。
約束したじゃないか。
ロザリアを導くと。
あの約束だけは、命に代えても果たさなきゃいけない。
ロザリア。
そして、アリア。
貴女を、もう一度捜しに行く。
世界という名前の裏路地に、きっと貴女を見つけ出す。
そして、伝えよう。
ごめんなさいと、それから……
貴女だけを、愛している と。
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