1部分:第一章
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た。それでその話を聞いて思わずほっとした。そうしてそのうえで再び老人の話を聞くのであった。
「それで何だい?」
「その逃げる方法は」
「十字架じゃ」
ここで老人が出して来たのはそれであった。
「十字架じゃ。十字架を首にかけておくのじゃよ」
「十字架!?」
「何でまた」
二人は老人の今の言葉を聞いて思わず声をあげてしまった。ふと見れば老人の首にもその十字架がある。主はそこにはいないが。
「そんなのがいるんだよ」
「連中キリスト教の前からいるんだろ?」
「そうじゃよ」
それはその通りだと答える老人であった。
「その通りじゃよ」
「じゃあ何でそんなのがいるんだよ」
「キリスト教じゃないのによ」
「それはじゃな」
老人はそのことについても話をはじめた。それが何故かというとだ。
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