Another18 スパイダー
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いけるのかと心配したが、どうやら今のところは大丈夫のようだ。
ダグラス「いやー参った参った」
頭を掻きながら現れたのは、ハンターベースの整備班のチーフメカニックであるダグラスである。
レイヤー「ダグラスさん、どうでしたか?アクセルとルナさんが保護した彼の容態は…?」
ダグラス「ん?なあに、もう大丈夫だ。何てったってこっちにはアリア博士と双璧を為す天才的工学博士のゲイト博士がいるんだからな」
少しして、休憩室に入ってきたゲイトもダグラスの言葉が聞こえていたのか苦笑を浮かべながら自販機にクレジットデータを入力して、昼食代わりのコーヒーとハンバーガーを購入する。
ゲイト「おいおいダグラス。あまり担がないでくれよ。それにしても驚いたな…」
購入したばかりのハンバーガーを口にし、コーヒーを啜りながらゲイトは呟く。
パレット「何がですか?」
ゲイトの呟きが聞こえていたパレットが疑問符を浮かべながらゲイトに尋ねる。
ゲイト「ああ、修理してみて分かったんだけど、ギガンティス製のレプリロイドの思考回路の思考パターンは正に人間そのものだ。」
エイリア「それってもしかして…」
ゲイト「ああ、エックスやアイリス、そして元人間のルインやルナみたいな思考回路を持つレプリロイドが造られているんだよ。ギガンティスでは、思考パターンが人間そのものだから純粋なイレギュラーも誕生しかねないね」
パレット「うひゃあ…それってエックスさん達みたいなレプリロイドがギガンティスには沢山いるってことですか?」
ゲイト「まあ、簡単に言えばそうなるね、いずれにしても、ギガンティスのレプリロイドは僕達よりもエックス達や人間に近い存在だということだよ。彼らの人間的思考回路が、今回の反乱の引き金になったのは間違いないと思う」
エイリア「そう…」
ゲイト「そうそう、エイリア。彼の身元は分かったかい?」
エイリア「ごめんなさい、まだ分かっていないの。IDタグかDNAコアがあれば簡単に割り出せるんだけど…」
レイヤー「IDタグはまだしもDNAコアまで抜き取られているなんて…これはどう考えても犯罪です」
ゲイト「ああ、ギガンティスでは何かが起こっている。厄介なことにならなければいいけどね」
ハンバーガーを食べ終え、コーヒーを飲み干すとゲイトは立ち上がる。
ゲイト「さて、僕は少し仮眠を取るとするよ。身元が割り出せたら教えて欲しい」
エイリア「分かったわ」
ゲイトはゴミを捨てると、仮眠を取るために自室に戻るのであった。
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