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M?R - メルヘヴン - 竜殺しの騎士
037話
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「「「「「メル!メル!メル!メル!メル!メル!」」」」」

レスターヴァ城に木霊するメルへの応援のコール、間もなく遂に始まろうとしているウォーゲーム最終決戦。遂にチェスの駒を最後まで追い詰めたメルがファントム率いるラスとメンバーと対決する。それを見届けようとメルヘヴン全土から人が集まっていた。

「凄い人だなぁ」
「本当っすね、街じゃ見れないぐらいの人が居るっすよ」
「まあ当然だろう。この一戦でメルヘヴンの運命が決まるんだ」

これまでチェスの駒を次々と撃破してきたメル、その活躍は空から降り注ぎチェスという恐怖と絶望の軍団を砕きに砕き続けた。これほどの人達が希望を胸にメルの勝利を信じている。自分達という切っ掛けは多くの人達を立ち上がらせる種になった。そしてその種は順調に育ち希望と言う花を付けさせまもなく平和という果実を実らせようとしていた。

「おはよう御座います皆さん。遂に今日で最後ですね、まさかこれだけのメンバーで最後まで勝ち抜くとは思いませんでしたよ。ああでもお一人k「おいそれ以上言ったら殺すよ」ひっ!!?」

やって来た審判役のポズンが挨拶などをし感想を述べているが途中でジークが此処に居ない事を言おうとした為にドロシーの逆鱗に触れてしまう。瞬間的に切り替わった憤怒の表情と殺気に息を呑み恐怖に身を任せてしまう。

「ドロシー姐さん落ち着くっすよ!これを相手しても無駄っす!」
「………それもそうね」
「ふぅ………(た、助かった……)ではフィールド!!」

城の一部の地面が大きく割れていき其処からせり上がって来たのは石造りの競技台。ウォーゲームの最初もこのレギンレイヴ城での戦い、ウォーゲームの全ては此処から初まり此処で終わりを告げる。ここから希望が広がるか絶望が広がるかも此処で決まる。

「ギンタさ〜ん!!ヴェストリから来ました〜!!応援してます!!」
「ジャックさん負けるな〜!」
「アルヴィス〜今日も決めてくれよ〜!」
「ドロシーさ〜ん快勝しちまえ〜!」
「ナナシ様〜頑張って〜!」
「アランさん今回は勝ってくれよ〜!」

個人へと飛んでくる声援。希望の星々へと送る勝利へのエール。

「その希望もこの方々なら打ち砕いてくれる事でしょう、出でよチェスの駒最後のチーム!!」

瞬時に快晴だったはずの空が雷雲に包まれ激しい雷が空を駆け巡る。雷使いのナナシは直ぐにこれが自然現象ではなくディメンション系のARMの雷であると見破る。そして雷は地面へと落ちるとそこへチェスの駒のメンバーを解き放った。以前アルヴィスと戦ったロラン以外の3人は初めて見る顔ぶれ、だが全員が耳に付けているピアスはナイト。全員が13星座(ゾディアック)の精鋭。

「ファントムはっ……!」
「ぺタもや……!」

司令塔であるペ
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