037話
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タとその側近であるペタの姿は無い。そんなアルヴィスとナナシの言葉にロランが遅れてくると答えた。自分達を引きずり出したければ勝ち続けてみろと言いたげな態度に全員が顔をしかめた。
「二人とも遅れてくると仰ってましたよ、直ぐにリーダーとサブが出てくるのは面白くないって」
「そんな事よりジークに何かしてないでしょうねあんたらぁ!!」
「い、いえ私達は彼に一度も会ってません」
歯を食いしばり必死に怒りを抑えようと務めても巻き上がってくる感情。今頃恋人である彼がどのような事になっているのか気になって致し方ない、今までチェスの駒に与えたダメージの分だけ拷問など受けているのではないかとドロシーは気が気ではなかった。
「本当でしょうねぇ!?」
「本当じゃよ。あの青年はクイーンが預かっているとは聞いたがのぉ」
「(ディアナが………!!)」
ナイトのうちの一人の老人、ヴィーザルの言葉を聞いて更にディアナへの感情が強くなりもう自分を制御出来なくなりつつあるドロシー。そんな感情を無理矢理に押さえながら心を落ち着かせるホーリーARMを使用し漸く落ち着く。
「第一試合最初の出場者は?」
「おいらが行くっす!」
初戦に志願したのはガイラに頼み込み凄まじい修練を積んできたジャック。今までの彼とは思えないほどに強い意志と自身を醸し出している彼と戦うのは頭に木を生やした如何にも植物使いという姿をしたヴィーザル。
「お主歳は幾つ位じゃ?」
「14っす」
「ほほう!ワシよりも70も下なのかふぇっへっへっへ。大したもんじゃな」
「子供だと思ってると痛い目に見るっすよ爺ちゃん!」
「それではウォーゲーム最終決戦第一試合開始します。メル ジャック!チェスの駒 ヴィーザル!試合開始!!」
「行くっすよ!」
試合開始が告げられると同時に駆け出すジャック。その速度は瞬時にヴィーザルの元へと瞬間でもしているかと思わせるほどの速さ。そこから繰り出されてるパンチのラッシュ、以前のジャックとはスピードが格段に上昇しているがヴィーザルはそれを全て見切り簡単に避けて見せている。
「まだまだっす!大地のスコップ!!そぉおおらぁああ!!!」
「うごぉ!?」
野球のバット宜しくフルスイングされたスコップはヴィーザルの腹部を真っ直ぐに捉え吹き飛ばすが老人とは思えぬ身のこなしでバク転を決め体勢を整える。
「あいたたた腰が……少し逝ったかの」
「いや普通はそれだけじゃすまないって!老人なのにどんだけ丈夫なんすか!老成した大樹だってもう少し脆いわ!!」
「よく言うじゃろ年取ると体が堅くなるって」
「意味が違うわ!!そのかたくなるは完全な硬化だよ爺ちゃん、歳取ると硬くなるのは頭と身体の柔らかさだけで十分だボケエエ!!」
「ふぇっへっへまあ落
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