第2話パーティメンバー、キリトとアスナ
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ル》という取り巻きがいる」
そういえばベータテスト時に第1層のボス戦出た時、たしかに取り巻きのコボルトがいたな。コボルトの王を守る親衛隊。あの時は結構苦労したっけ。
「ボスの武器は《斧》と《バックラー》。4段あるHPバーの最後の1段が赤くなると《曲刀》カテゴリーの《タルワール》に武器を持ち変える。攻撃パターンも変わるということだ」
ボスモンスターはHPバーの色が変わると攻撃パターンが変わることはザラにある。自身の身が危険だということだからな。だからせっかく読めたパターンも崩れてしまうから。言ってしまえば終盤が勝負どころと言っても過言じゃない。
「攻略会議は以上だ。最後にアイテム分配についてだが、金は全員で自動均等割り。経験値はモンスターを倒したパーティのもの。アイテムはゲットした人のものとする。異論はないかな?」
ーーー誰も文句はないみたいだな。
「よし!明日は朝10時に出発する。では解散!」
攻略会議はようやく終わり、それぞれパーティが集まり相談したり、キバオウはさっきの元ベータテスターの件で会議を止めてしまったことをディアベルさんに謝罪している。
「キリト、オレ少しやっておきたいことがある。明日の出発の時間までにはかならず終わる。とりあえずまた明日」
「?わかった。じゃあ明日はよろしく」
キリトはオレが何を考えてるのかはわかっていないだろう。オレのやっておきたいことーーーいや、正確には確かめておきたいこと。それはキバオウとのもめごとの際に確信したことだったーーー
******
その日の夜9時ーーー
「ディアベルさん!」
オレは会議の日の夜にディアベルさんをたずねた。
「ライリュウくん、だったかな?どうかしたのかい?」
「えぇ、ちょっとディアベルさんに尋ねたいことがありまして」
「なんだい?今日の会議で聞きそびれたことでもあったかな?」
「いえ、そうじゃなくて」
オレはずっと考えていたことをディアベルさんにぶつけた。
「あなた、元ベータテスターですよね?オレと同じ」
「・・・気づいていたのか。でもどうして・・・?」
「テスト時代にあなたの名前を聞いたことがあったんです。SAOは完全にデスゲームになったけど一応オンラインゲームです。オンラインゲームでは別々のプレイヤーが同じ名前のアバターを作ることはできない。最初はどっかで聞いたような?って感覚だったけど、キバオウとひと悶着起こした時に思い出しました。」
オレがここまで言うとディアベルさんは「参ったな」と言いたげな顔をした。
「オレから元ベータテスターたちを売るような真似はしない。けど・・・いつまでも黙っていられることじゃないですよ
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