ハイスクールD×D 妖狐伝 2
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で話しかける。
「妹は先に進もうとしているぞ。お前はそれでいいのか、黒歌」
「にゃ〜」
「都合の悪い時だけ猫になるんじゃない。お前もそろそろどうしたいのかを見定める時期だ。別にこの組に居るのは構わん。だが、ここは仮の宿だ。いつかは巣立つ日が来る。いずれ、な」
話はそれだけだと茶を啜る。黒歌は何も言わずに猫のままでオレの膝の上に乗る。姉妹の会合は果たされずに時は進む。
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白音は小猫として悪魔となり、黒歌も若葉組を離れてしばらく、ようやく成人を迎えて酒を飲み始める。妖怪の体というのは不思議な物で酔おうと思えば酔えるし、酔いたくなければ酔わない。鬼どもが酔っ払って乱痴気騒ぎしているのはわざとなのだと理解する二十歳の夏。オレは危機に陥っていた。命ではなく貞操だけどな!!しかもよりにもよってなんでこの人なんだよ!?
「ほらほら、こわくないこわくない。ぜ〜んぶ、お姉さんに任せてくれればいいのよ。私も初めてだけどなんとかなるって」
「お客様、ガイドへの過度のお触りは禁止されてます。というか、力ずくになると後始末が面倒になりますけどこのまま犯られるぐらいなら殺りますよ」
押し倒されている状態で気を取り込んで尻尾を全て展開する。龍脈の一部に触れて完全な戦闘態勢をとる。この人相手に手加減などしてたまるか。というか魔王の初めての相手なんてやったら面倒なことにしかならんわ!!
「もぅ〜、いけずなんだから〜」
「こんな若造を相手にしなくても貴女なら選び放題でしょう?私は今のところそういう願望はありませんので」
「ぶぅ〜、リアスちゃんにはあんなにべたべた触らせてるのに〜」
「小さい頃から遊んでますからね。それに仕事じゃなくてプライベートで会ってますから」
「ずるいずるい、私ともプライベートで会え〜!!」
「お断りです!!せりゃ!!」
巴投げで覆いかぶさっていたセラフォルー・レヴィアタンを投げ飛ばして起き上がり、結界を張る。
「これ以上やるなら、こちらも全力ですよ。妖獣会直系若葉組組長、十尾の十束、ガチで命取りにに行かせてもらうぞ!!」
「ごめん、待って、今のでお酒が回って、気持ち悪い」
本気で気持ち悪そうにしているセラフォルー・レヴィアタンを見て完全に毒気を抜かれる。そりゃあ、オレを酔わそうと自分もかなりのハイペースで飲んでたからな。いざという時のエチケット袋を渡して背中をさすってやる。ある程度落ち着いたところで水を飲ませて、膝枕をリクエストされたので呆れながらもしてやり、サービスで尻尾で覆ってもやる。はぁ、甘いよな、オレって。
「修学旅行に京都とは、あまり見るところがないな、リアス」
「入り浸
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