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ハイスクールD×D 妖狐伝 2
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り、しばらくしてリーアが落ち着いてから話を続ける。

「あれが現象だ。現象が誰かと交わって産まれた子供が第1世代の『メリーさん』の妖怪だ。大きな違いは話通りにしか力を使えないか、それを発展させることができるかが現象と妖怪を分ける」

「違いは分かったわ。それじゃあ小猫が妖怪っぽくない理由って畏れが少ないから?」

「ほとんど残ってないな。今はギリギリ名前の補正分だけしか畏れの供給源がないにも関わらず、色々なものに怯えたのか溜め込んでいた分を全部使ってしまったのだろうな。とりあえず、詳細な種族を特定してそれに合った供給方法を確立、それから別の供給源を用意した上で畏れの使い方を覚えないとな。とりあえず心構えその1、誰かと戦う際には名乗りを上げて挑発する。ちょっとでもビビらせれば小石のような量だが畏れは得られるし、倒せばそれなりに貰える。驚かす前、驚かした後に自分であると見せつけるのが重要だ。分かりやすく説明する前にちょっとだけ畏れを渡しておく。馴染まないから1日も持たないが応急処置だ」

尻尾を伸ばして腕に巻きつけ少しだけ畏れを渡す。くすぐったそうにしているが仕方ないことだ。自分にあった畏れではないからな。その分、離れやすくもある。ある程度渡したところで小猫に見えないように合図を出す。同時に小猫の背後に大きなタライに乗った赤ん坊を抱っこした女性が降ってきて大きな音を立てる。それに驚いた小猫の隠れていた耳と尻尾が現れる。それと同時に異変に気付いたようだ。

「実感した通りこんなのでも畏れは得られる。ありがとう、沙耶さん。弥生も元気に育てよ」

釣瓶落としの沙耶さんが帰るのを見送ろうとしたらリーアが弥生が気になるようで部屋の隅に移動する。

「というわけでしばらくの間は誰かに着いて行ってその補助で畏れを貯めることから始めるぞ。このままだと妖怪として完全に死ぬからな。というか、尻尾が1本ってことは化け猫か。桜組の吉野に任せるか。リーア、猫又になるまでは吉野の所に預けるぞ」

「構わないわよ。ただ、あまり悪魔には関わらせないであげて。お姉さんが主人を殺してはぐれ認定されているから、その所為もあって保護という形で私の眷属にする予定だったの。だから、悪魔の中にはまだ眷属じゃない小猫にって、京都にいるんじゃ問題ないか。ここで暴れるような馬鹿は、今でもいるの?」

「酒飲んで暴れる馬鹿は今でもちらほらいるぞ。まあ、それぐらいは可愛い物だ。お祭り扱いで処理できるから」

「あの、どうしてそこまでしてくれるんですか?」

「なに、数少ない同族を助けるのに理由がいるのか?よっぽどでない限りオレたちは同族を受け入れるよ。それにウチの若葉組は身寄りのない者や力のない者を育て上げるという理念の元に動いているのでな、これも仕事なのだよ。ちなみに本人
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