code3 殲滅
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ーキをかけ、そのまま力押しで上空に放り出した。
『異能の行使、筋力二倍』
男はこれを予想できるはずもなく掴んだまま高く、上空まで放り出される。
「マズイ」そうは思ったがどうにも抵抗出来ない。
見えるのは地面を跳躍して飛ぶ雄大
三メートル、二メートル…一メートル…回避できないと完全に判断したのは数十センチ地点まで来た時だった。
男は大きくため息をついてから叫んだ
『須佐之男!!』
突如として水の蔦のようなものが物凄い速さで男の腕を掴んで引っ張っていく。
「何ッ!?」
雄大の拳は行き場を無くし、男の後ろに在った時計塔に当たった。
時計塔がへし折れ、瓦礫が落ちてくる。
先ほどよりも凄い音をあげて降っていた雨風と共に風景の一部が消し飛んだ。
雄大が地面に着地する。
男も警戒して雄大を睨む。
一触即発の空気だった。
男が息を飲んで能力を行使する。
雄大もまた腕に力を溜めた。
「双方そこまで」
雄大の首筋に何かが巻きついた。
気味の悪い色をした蛇だ
二人を挟んで一人の女が立っていた
「須佐之男様。これ以上は困ります。我々『ナンバーズ』はまだこなさねばならない仕事があります」
『須佐之男』と呼ばれた葵い髪の男は「そうであったな」と鞘に太刀を収めた。
「ナンバーズ…?」
「ええ、それでは、また」
女が手を当てたところに亜空間が現れる。
「まて!まだ話が…」
「それではまた会おう。次は全開からだな」
二人は亜空間の中に消える。
残された雄大はもうそこにない亜空間、『ゼロの世界』を見ていた。
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