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Society Unusual talent
code3 殲滅
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降っている中、傘もささず、雨宿りをする訳でもなく雄大に近づいてくる葵い髪の男がいた。

雨の中2人は互いに対峙する。
先に沈黙を破ったのは葵い髪の男だった。

「貴様、なんだ」
男が言った台詞に雄大は眉を潜めた。

「今の音で怯えるどころか身震い一つ起こさなかった、周りの者も全員顔を青ざめさせて逃げたというのに」
男は改めて質問のように雄大に問う

「貴様、何者だ?」
「言ってる意味が…わかんねぇな」
葵い髪の男は雄大が発言をすると同時に何処から出したのか大太刀を抜き、雄大に向かって振り斬った

雄大は身体を反らして避け、
「…お前『ゼロの世界』から来たな?悪ぃが話を聞かせてもらうぜ」

雄大は獰猛な獣のような眼光を向けて男を睨んだ。
男はその眼光を見て、尚、怯まなかった。

それどころか男は同じく獰猛に、笑みを浮かべて笑っていた。

男は先制と言わんばかりに雄大に向け、大きく拳を振るった。
雄大は拳を手で弾き軌道を逸らし、一瞬の間で男の懐に入る。

雄大は腹部を狙って腕を振るうが、男はパンチをものともせず雄大の顔面に拳を一発ぶち込む

同時に腹に、顔に、パンチが入る。
二人は互いの力量を見極め、後ろに下がる。

男は先ほどの大太刀を構えて体制をとる。
一呼吸、男は地面を蹴って太刀を振るう。
雄大の拳は太刀の側面を殴り、キィンと小気味の良い音が鳴る。
そのまま片手で太刀を抑え、もう片方の拳を振るう。

男は太刀を持つ手を離して肉体を横に翻す。
蹴りで雄大を怯ませ太刀を奪い返した。

雄大は体操選手のような身のこなしで直ぐに後ろにさがる

「なるほど一筋縄では行かんな」
男は太刀を腰の鞘にしまい、太刀に手を添える。

「…居合ってヤツかい」
雄大はあえて挑発にのるようにし、そのまま一直線に走る。
間合いに入ると同時に男は太刀を横に振り切る。
雄大は空中で身を翻し前転。
足を伸ばして踵を頭に落とす。

咄嗟に男は後ろに下がった。
すると雄大は無理やり体制を変えて空中で足を横にあげて男の身体を蹴りあげた。
男の身体が後方に吹き飛ぶ。

雄大は地面に手をついて受身と共に前進。
手で地面を押し返し、再び勢いをつけて蹴りを繰り出した。

男はなす術もなく、空中に投げ出されたまま防御姿勢を取った。
雄大の蹴りが腕を押す。

再び後方に吹き飛ぶが男は地形の『壁』を利用して蹴りあげ、前方に自分の肉体を飛ばし、太刀をまっすぐ構えた。
雄大は未だに空中、
肉体は前方に進み、さらに前方からはこちらを迎撃するかの如く向く太刀。

雄大は決死の覚悟で太刀を掴んだ。
もちろん「痛い」なんて優しいものではない。
しかし、太刀を掴んだまま地面に足を下ろして急ブレ
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