9.出会いは突然。別れは必然。恋する乙女は超天然。
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
<サンタローズ−パパス邸前>
俺はあさから父さんに、剣術の稽古をつけてもらっている。
俺は銅の剣で斬りかかる。
父さんは自分の剣で、受け流し、弾き、去なす。
時折父さんの攻撃が、俺に降りかかり、ほぼ寸止めで勝負が決まる。
2度程かすって頬から血を流す。
「ここ最近で、随分と腕を上げたな!力加減が難しくなった」
「でも、もっと強くならないと。ビアンカと約束したんだ、また冒険しようねって!」
「そうか。では、頑張らないとな!とは言え、今日はここまでだ。父さん、調べ物があるのでな。家には居るが…また今度にしよう」
そう言うと、家の中へ入っていった。
俺はプックル相手に、稽古を続けた。
プックルは素早く、いい稽古相手だ!
3度程引っかかれたけど…
<サンタローズの教会>
俺はあの後、軽く水浴びをし、汗を洗い流して着替え、宝玉を見せる為フレアさんの元へ赴く。
汗臭い状態で抱き付くのは失礼だろう。
教会の中に入り、手にした宝玉を見せる為、フレアさんを探すが誰も居ない。
神父様も居ない。(まぁ、こっちはどうでもいいけどね)
「…あっ………ん………」
裏手からフレアさんの声が聞こえた。
俺は教会の裏へ回り込み、フレアさんを探す。
どうやら、物置小屋から声が聞こえる。甘く湿った声が…
もしかしてフレアさん、一人エッチでもしてるんじゃね?
そう思い、扉を少しだけ開け、中をそっと覗く。
フレアさんが居た。
一人エッチはしてなかった。
一人じゃないエッチをしていた…
俺の思考は停止した。
フレアさんは髪を振り乱し、胸は開けたわわな膨らみを上下に揺らしてる。
スカートは腰まで捲し上げられ、そこに男の腰が打ち付けられる。
男はこの村では見た事のない、旅人風の若い男。紫のターバンを巻き、マントを着けている。
顔は日に焼け、腕は父さんと変わりないぐらい、筋肉で盛り上がっている。
数分………いや、数十分!
俺は動けないでいた。目を離せないでいた。
どちらともなく、果てると濃厚なキスをし、余韻を味わう。
その瞬間、男と目が合い俺は慌てて、その場を離れた。
教会の正面で途方に暮れる。
フレアさんを奪われた気分がした。汚された気分がした。
フレアさんにも個人の意志があり、俺はそれを束縛する立場などではない。
それは解っている、解っているが、イヤな気分が心に広がる。
「やぁ、リュカ。綺麗な宝玉だねぇ」
事をサッサと済ませた男は、俺の名を呼ぶと、俺の手から宝玉を掠め取る。
「あ!ちょ「あら?リュー君。私に会いに来てくれたの?」
俺が男に文句を言おうとすると、奥からフレアさんが現れた。
いつもの口調。いつもの声。
でも、どこか潤った甘い感じに聞こえる。
フレアさんの顔は上気
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ