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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico39転移門ケリオンローフェティタ〜Road to Alfheimr〜
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「そんなにすごい神器だったんだね」

「ところで。その子がリンドヴルムに捕らえられていた融合騎なんだよね」

身震いしていたアイリにシャルが歩み寄りジロジロと全身を舐めるように見ると、アイリは「な、なに・・・?」身を引きながらシャルの全身を見た。

「あはは。怖がらせたんなら謝るよ。私はシャルロッテ・フライハイト・・・なんだけど、この体の持ち主であるイリスの前世の意識なの。この体の持ち主であるイリス共々これからよろしくね♪」

「前世・・・」

「それと、ルシルがお世話になってるようで。これからも彼のこと助けてあげてね」

「アイリはアイリ・セインテスト。そんな当たり前のこと言われなくても判ってるもんね」

シャルから求められた握手をアイリはジッと見た後、その小さな手で握手に応じた。そんな2人を微笑ましく眺めていた時・・・

「「っ!!」」

悪寒が走った。俺は急いでブリッジの全面にパノラマモニターを展開して、艦の外を映し出す。そして表示するのは直感的に感じた“ケリオンローフェティタ”の扉部分。その巨大さゆえにサーチャーは12基が分布されている。12の分割映像をシャルやアイリと一緒に確認して・・・

「マイスター! シュヴァリエルが、ボス、って呼んでた人!」

アイリが一番端の映像を指さしたためその映像を拡大、そしてその映像以外を消す。今まさに転移門を潜ろうとしている人間が映りこんだ。ローブを羽織り、頭部がフードで隠れている。離れていても判るこれほどの神秘。どんな神器を持っているのだろうな。

「こちらルシリオン! ジャスミン、アールヴヘイムへ単独飛行中の首領を発見した! ラレス・ウィアレスも向かいます!」

『あ、はい、了解です! お気を付けて!』

「ルシル! 本艦周囲から特捜課員の退避を確認! いつでもどうぞ!」

「ああ! ラレス・フィアレス・・・、テイクオフ!」

俺の周囲に展開された空間モニタータイプの操作ボードのキーを叩き、ラレス・フィアレスを離陸時のGが全く無いまま発進させる。ようやく俺は、俺と関わり深い世界へと帰ることが出来るんだ。感無量とはこういう事を言うんだろうな。

「そう言えばさ、ルシル。未回収の神器なんだけど、どうすんの?」

機動一課隊舎より逃走した“ブリード・スミス”や、クー・ガアプ課長の情報で未だに5つの神器が回収されていないのだと言う。この1回で全て返したかったが・・・。

「転移門の開閉システムと座標設定システムの管理権を借りることが出来れば良いんだが、それが無理だった場合は・・・俺が直接持って帰るさ」

ガーデンベルグを救い、アースガルドに封印されている俺の肉体に掛けられた不死と不治の呪いを解除し、“界律の守護神テスタメント”の任
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