暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico39転移門ケリオンローフェティタ〜Road to Alfheimr〜
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」変な声を上げたから、私やなのは達は何かと思ってそっちに振り向いてみる。転移門を背に、真っ白な光が発生していた。

「敵の攻撃・・・?」

私たちは一斉にデバイスを構えて光を囲う。そんな中、「え・・・?」すずかが警戒を解いてその光へ向かってヨロヨロと歩み寄り始めた。止めようとした時、「す、ず、か・・・」光から声が発せられた。

「ケリオン君・・・!」

「ケリオンの声だわ!」

「じゃあ、この光は・・・!」

光が少しずつ人の形を取り始めて、「ケリオン君!」「ケリオン!」の姿になった。すずかとケリオンが同時に駆けだしてお互いの両手を取った。私たちも遅れて2人の側に駆け寄る。

「ケリオン君! 無事だったんだね!」

「心配したわよ!」

「ちゃんと助けるから心配しないでね!」

「うん! シュヴァリエルももう居ないから大丈夫!」

私たちはケリオンを安心させるべく声を掛けていく。でもケリオンの表情は晴れることなく、小さく首を横に振って「お別れを言いに来たんだ」泣き笑いを浮かべた。

「お別れ・・・?」

「ごめん、すずか、みんなも。元はと言えば僕のシステムが乗っ取られて、こっちの世界とアールヴヘイムが繋げられなければこんな大事にはならなかった・・・」

「そ、そうだとしても・・・、それじゃ私たちはケリオン君に出会えなかったんだよ!」

「なのは。元より会うべきじゃなかったんだ、僕たちは」

「んなっ!? ふざけんじゃないわよ!」

「アリサ。ごめん・・・。でも本当の事だから。無関係な人がたくさん死んだ。僕が本来在るべき世界の武器が、こっちの世界の生命を蹂躙したんだ」

「それは、リンドヴルムが悪用したからであって・・・!」

神器は武器だけど、それは使い方によって凶器になる。今回は使う方が犯罪集団だった。だからあんな酷いことになったんだ。

「フェイト。それは結果論だよ。僕がしっかりしていれば良かっただけなんだ。だから、もうお別れにしようと思ったんだ。今、神器お――・・・ルシリオンとシャルが神器を以ってアールヴヘイムへ帰還する。それを最後に僕もアールヴヘイムへ帰るつもりだ。そして、二度と開かないように自己封印を掛ける。だから・・・お別れ」

私たちに背を向けたケリオンに「嫌!」すずかは抱きついて逃がさないようにした。それと同時ジャスミンのブリッジから、リンドヴルム首領を発見、ルシルとシャルがアールヴヘイムに向かった、との報告が入った。

†††Sideフェイト⇒ルシリオン†††

アールヴヘイムから奪い取られて来た39個(これで全部じゃないがな)の神器を、電子戦用魔術ステガノグラフィアによって俺の支配下に置いたラレス・ウィアレス2番艦というロストロギア艦に運び入れ終え
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