暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico39転移門ケリオンローフェティタ〜Road to Alfheimr〜
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†††Sideフェイト†††

ハート3を辛くも撃破した私たちは重傷を負ったフィレス二尉を、ここ天空城レンアオムっていうリンドヴルムの本拠地にまで乗せてくれた、管理局の次元航行艦ジャスミンの医務官と一緒に搬送した。

「フィレス。あとは私とルシルで何とかするから、ゆっくり体を休めてね」

「申し・・わけ・・・ありません・・・」

ストレッチャーに乗せられて運ばれるフィレス二尉にそう伝えるシャルロッテさん。フィレス二尉は肋骨や両腕、右足の骨を折っていて、喋るのも辛いはずなのに「あと、は・・・お願い、します・・・」頷き返した。そして医務室へと直行したフィレス二尉のストレッチャーを見送った私たちは・・・

「では彼女を護送室へお願いします」

「「「「はい!」」」」」

次に機動一課の前線部隊の1つ、フレア分隊に連行されてるハート3の方を見る。あの人はシャルロッテさんの一撃を受けて気を失ったのに1分としないで目を覚ました、正しく怪物。でもシャルロッテさんとフィレス二尉の魔術のダメージが抜けきっていないこともあって、なんとか自力で歩ける程度の様子。だからたとえ暴れても、あの様子に神器無しなら今の私でも勝てる。

『ふ、ふふ・・・私を倒したところで意味は無い・・・。ボスやシュヴァリエルさん、戦力としてのハート2が居れば、リンドヴルムは死なない・・・! アハ、ハハ、アハハハハ!』

ハート3は狂気に駆られたような笑い声を念話を使って上げ始めた。何故念話かというと、口が閉じられないようにタオルを頭に巻かれているから。これまで逮捕したリンドヴルム兵はこぞって奥歯に仕込んだ毒薬で自害してる。それを阻止するために私たちは、ハート3撃破の直後にタオルを巻いた。

「おい、黙るんだ!」

フレア分隊の人が念話止めさせようとしていると、『こちらブリッジです。状況報告いたします』ジャスミンの通信士から通信が入った。

『先程、ハート2とセレス一士班の戦闘が終了。これでハート1とルシリオン捜査官の勝利を合わせ、ドラゴンハートの全滅を確認しました』

ドラゴンハートの全滅。それはとても喜ばしい報告だった。反面ハート3にとっては聞きたくなかった報せで、『そんな・・・馬鹿な・・・』力なく床にへたりこんだ。そんなまるで人形のように体を弛緩させたハート3を、フレア分隊は護送室へと連行して行った。

「ルシル君・・・。シュヴァリエルさんに勝ったんだね・・・。良かったのに、嬉しいはずなのに・・・」

なのは、それにアリサやすずかは、シュヴァリエルと何度か顔を合わせたり話をしたりしたみたいだし、素直にシュヴァリエルの敗北・・・死を喜べないんだと思う。しんみりする中、ここエントランスのトランスポーターに転送の際に生まれる光が発せられた。転送されて
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