第1話デスゲーム開始
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のオレたちも死ぬ。
『諸君らが解放される条件はただひとつある。このゲームをクリアするだけだ。現在諸君らがいるのはアインクラッドの最下層、第1層である。各フロアの迷宮区を攻略しフロアボスを倒せば上の階へ進める。第100層にいる最終ボスを倒せばクリア』
たしかにいかなるRPGでもラスボスを倒せばゲームは全クリ。だがベータテストではろくに上がれなかった。オレたち元ベータテスターはテスト時のデータを引き継いでるがそれでも完全に無理がある。
『それでは最後に、諸君のアイテムストレージに私からのプレゼントを用意してある。確認してくれたまえ』
プレゼント?何を送った?アイテムストレージを操作するとたしかに入っていた。《手鏡》?とりあえずその手鏡をデータの状態からオブジェクト化した。なんの変鉄もないただの手鏡だった。これになんの意味がある。自分のアバターの顔が映るだけだぞ?
そう考えていたらさらに状況が変化した。周辺にいたプレイヤーがひとりずつ謎の光に包まれる。そしてその現象はオレにも起きた。光が消えた瞬間に周りを見ると何か違和感を感じた。すぐにはわからなかったが再び手鏡を見ると理解した。謎の違和感の正体を。
「オレの・・・顔?」
写っていたのはオレのアバターの顔ーーーではなく《現実》のオレの顔だった。
「なんで!?なんで現実の顔が・・・まさか!」
スキャンされた。その結論にいたるまでさほど時間はかからなかった。《ナーヴギア》は頭部をスッポリ覆える。《ナーヴギア》を被った時点で現実の顔をスキャンされた。身長や体格はーーーキャリブレーション。初めて《ナーヴギア》を被った時に身体をあちこち触った。最初はなんの意味があると思ったけど、このためだったのか!ーーーん?顔も身体も現実のものだとしたら、オレの身体はーーーまさか。
「左腕が・・・なくなってる」
やっと左腕が戻ってきたと思ったのにーーーまた。いまここにいるオレは、現実で左腕を失った《神鳴竜》でもない、バーチャルで左腕を手に入れた<ライリュウ>でもない。オレは、現実で左腕を失った仮想世界の《ライリュウ》。
茅場晶彦、奴はなぜこんな!
『諸君は今、「なぜ?」と思っているだろう。なぜ<ソードアート・オンライン>及び、ナーヴギアの開発者の茅場晶彦はこんなことをしたのかと。私の目的はすでに達せられている。この世界を作りだし、観賞するためにのみ<ソードアート・オンライン>を作った』
そんなことのためにオレたちを現実の姿に、この世界に閉じ込めたのか?
『そして今、すべては達成せしめられた』
ーーーふざけるな。
『以上で、《ソードアート・オンライン》正式サービスのチュートリアルを終了する』
ーーー待てよ。
『プレイヤー諸君、検討を祈る
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