第1話デスゲーム開始
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存在しない。あるとしてもせいぜいピックなどのダーツのように投げる投擲武器だけ。だがこのゲームの戦闘はただ剣や斧を振り回すだけじゃない。SAOには魔法の代わりに《ソードスキル》というシステムのアシストによる必殺技が存在する。《ソードスキル》は武器の熟練度が上がれば上がるほど強力な剣技を習得できる。さらにいうと武器種によって使える技が異なる。
話がだいぶそれたな。もうすぐ5時半か、そろそろログアウトしよう。このゲームの機能のひとつが右手の人差し指と中指をあわせて縦に振ることで開くシステムウィンドウ、それを操作することで武器や防具の装備に他のプレイヤーとのアイテムのトレード、ログアウトを行える。オレがシステムウィンドウを開こうと右手の人差し指と中指をあわせた瞬間、突然オレの視界が光りに包まれた。
******
「・・・今のって強制転移?・・・ってなんだこの状況!?」
オレの視界が晴れるとオレは《はじまりの街》の大きな中央広場にいた。それで何が起きたのか理解した。SAOには転移結晶というアイテムや各階層の各街にある転移門による転移ーーーようするにワープ機能がある。だが今のは自発的に転移した訳じゃない、おそらくシステムによって強制的に転移された。全プレイヤーが。
当然みんないきなり起こった強制転移に驚いているが、どうやら他にもトラブルが起こっているらしくみんな口々にこう叫んでいるーーー「ログアウトできない。」と。
「ログアウトできない?まさか・・・そんなわけな・・・」
そこから先は言えなかった・みんなが言っていたのは「システムウィンドウからログアウトボタンが消えてる」ということだと理解したから。
(バグか?だがそれだと4、5人くらいならわからなくもないけどプレイヤー全員がバグってるのはどう考えてもおかしい。システムの不具合か?)
バグだろうが不具合だろうがどちらにしろこれはまずい。システムウィンドウにあるはずのログアウトボタンがないということが意味するのはーーー
ーーー全プレイヤーがログアウトできないということ。
そう思考を巡らせているうちに状況が再び変化した。オレを含めた全プレイヤーが集まった《はじまりの街》の中央広場の空が赤く染まりドロドロに溶け始め、そこから赤いローブに白い手袋という巨大な何かが形成された。システムウィンドウに写っている《GM》の赤いローブを着た巨大な何かが。
『プレイヤーの諸君、私の世界へようこそ』
私の世界?あのデカブツ赤ローブ、今そう言ったか?
『私の名前は《茅場晶彦》。今やこの世界をコントロールできる唯一の人間だ』
《茅場晶彦》ーーーナーヴギア及びソードアート・オンラインを生み出した天才で|
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