第1章:修正の始まり
第9話「VTシステム」
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》暴走したので、秋十君の所へ行く。
「秋十君。」
「桜さん、あれは....。」
「...長引くと、彼女が死ぬシステムだ。どうする?」
...っと、聞くまでもない瞳をしているな。
「あれは偽物でも千冬姉なんだ。それを、あんな使われ方をしてほしくないし、あんなので死んでいく彼女も見捨てられない。」
「...そうか。」
琴線に触れるような事を言われたのに、寛大だな。
「...あれでも、千冬姉を尊敬してたのには変わりないからさ...。」
「千冬もいい弟と教え子を持ったもんだな...。よし、なら俺は援護だけに留まる。肝心な所は秋十君がやれ。いいな?」
「はい!!」
いい返事だ。そう思いながら、俺は武装を銃に変え、撃つ。
「多分、相手は攻撃に反応してくる。俺ができるだけ援護で阻害するから、後は秋十君が自分の判断で行動してくれ。...なに、そのブレードなら勝てるさ。」
「了解!」
そう言って斬りこむ秋十君。それに俺は当たらないように援護射撃をする。
「(千冬の太刀筋は俺の知ってた頃と同じならば、一切小手先の技術を使わず、正面から高い力と技術で圧倒してくるはずだ。...それを模倣しているというのなら、秋十君の戦い方と相性はいいはず!)」
秋十君の戦い方は“強者に勝つため”の戦い方だ。敗北を知り、負けに負けてそれでも諦めず、何としてでも勝とうとするそれは、千冬のような強者を斃せる!
「(俺がやってもいいが...秋十君の成長を確かめるのも大事だからな。)」
今の秋十君ではいくらコピーとは言え、千冬には勝てない。だけど、“戦う”事はできる。なら俺は、秋十君が“ギリギリ勝てる”ぐらいにまで援護しよう。
「くっ...ぁっ!」
そう思った傍から、秋十君が隙を見せてしまう。
「させねぇよ!」
ギィイン!
すかさず、俺が銃を撃ち、剣を逸らす事で攻撃を阻害する。
「ぜぁっ!」
ギギィン!
さらに秋十君が体勢を立て直し、相手の体勢を崩す。
「本当の“夢”に辿り着くため、今は偽物の“夢”の化身を...斃す!」
再び夢追のワンオフが発揮し、秋十君の強さが上がる。
今のワンオフの効果は1,3倍しか発揮していない。だけど、それは“全体的に強化”した場合だ。つまり、何が言いたいのかというと...。
「斬り伏せる!」
“斬る”という行動に、その力を集中させれば、偽物の千冬を倒すには充分だと言う訳だ。
「ゼェァアッ!!!」
秋十君の一太刀が、偽暮桜をブレードごと切り裂く。もちろん、中にいるラウラには傷つけないように表面を..だ。
「はぁっ、
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