第1章:修正の始まり
第9話「VTシステム」
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..。
「千冬...姉....?」
―――全てが黒いが、紛れもなく千冬姉の乗っていたISだった。
=桜side=
「...お、決まったな。」
秋十君が二重之閃を決めたのを、俺は見る。
「す、凄いですね...速すぎて一回にしか見えませんでしたよ...。」
「あれが、秋十君の努力の結晶だ。」
二撃同時に見える...いや、放つ方もそう感じる程、速い二連撃。それが秋十君の編み出した、血の滲んだ努力の結晶だった。
...それも、まだまだ伸びしろのある...な。
「く....隊...長.....。」
「...さすが副隊長さん。まだ意識があったか。」
「行かせ...ない....!」
這いつくばってでも俺を止めようとする副隊長...クラリッサ。
見れば、他の隊員は死屍累々のように気絶している。
「全滅したのに、往生際が悪いな。」
五分。この言葉が意味するのは、俺とユーリちゃんがシュヴァルツェ・ハーゼの部隊を戦闘不能にするまでの時間だ。
まず俺が、大半を抑えると言いつつどんどん倒して行き、支援型だと侮ってユーリちゃんに襲い掛かった数人がエグザミアの特殊武装“バルフィニカス”によって薙ぎ払われ、後は連携を取りつつ一気に人数を減らしただけの話なのだが。
【さー君!】
「分かってる。」
束の通信に、意識を切り替える。
「な、なんだあれは....!?」
「桜さん...あれは、一体....?」
クラリッサとユーリちゃんが驚愕の声を上げる。
当然だ。ラウラごとISが泥のようなものに取り込まれ、あまつさえ千冬のISに変形したのだから。
「あれがVTシステムで間違いないな?」
【うん。そうだよ。】
「VTシステムだと!?」
束に通信で確認していると、再度クラリッサから驚愕の声が上がった。
「あの...VTシステムってあの違法の...?」
「ああ。過去のモンド・グロッソ優勝者の戦闘データを再現・実行するシステムだ。搭乗者に能力以上のスペックを要求するから、肉体に多大な負荷がかかり、最悪死に至る。だから違法として開発も禁止されているはずなんだが...。」
【あんな不細工な代物、どこが研究してたのやら。しかもちーちゃんのを。早速特定して潰してくるね。私直々に。】
「【あ、おい!】」
....束の奴、勝手に潰しに行きやがった...。こっちの事は丸投げかよ...。
「....はぁ、とにかく、止めに行くか。」
とりあえず|予定通り《・・・・
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