第1章:修正の始まり
第9話「VTシステム」
[3/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
強い。...だけど、絶対に勝てない訳ではない!)」
相手の彼女は一度AICとか言うのを使うのを止め、プラズマ手刀という武装で斬りかかってくる。軍人と言うだけあって、鋭い一撃だけど、防げない訳でもない!
ギィイイン!!
「くぅ....!せぁっ!」
「っ、チィイッ!」
片方の手刀を受け流し、もう片方は気合で弾く。
「(シールドエネルギーは...まだ半分以上ある!)」
俺の使っているこのブレードは、エネルギーを切り裂く機能がON・OFFで使えるが、代償として使っている時はシールドエネルギーが減っていく。
「(長期戦は俺の方が不利だ。だから、短期決戦で仕留める!)」
そのためにも、相手に何とかして隙を作りだしたい。
「(相手の方が強くて隙が作れない。...だからどうした。“夢追”は、こんな所で躓くほど、軟な想いが込められてる訳じゃないんだ!)」
桜さんの、束さんの、おそらく千冬姉のも。...そして、俺の夢も。その全てを追う想いが込められているんだ。この程度の逆境、覆して見せる!
「はぁあっ!!」
「なっ!?くっ...がぁっ!?」
瞬間、“夢追”の単一仕様能力が発動し、相手の予想を上回る速度で接近、一撃を決める事ができた。
「(今だ!!)」
その隙を逃さず、俺はブレードを構えなおす。
「(あの“天災”二人を驚かした俺の一撃、受けてみろ!!)」
とある日に俺が放った“技”は、あの桜さんも避ける事も防ぐこともできずに喰らった。その時は偶然だったが、今なら出来る!
「二重之閃!!」
「っ...!?がぁああっ!!??」
二連撃ではなく、二回同時の斬撃。Xを描くように放たれた斬撃に、相手が防げるわけもなく、直撃した。
「(エネルギーを切り裂くブレードによる、強力な二撃。これで削りきれなかったら....。)」
「ぐ、ぅうう....!!」
「...もう少し、頑張らないとだな。」
未だに、SEは削りきれていないようだ。...尤も、機体は大分破損させているから動くのもきついはずだが。
「...認めない...私は、認めない...!貴様が、教官の弟などと、絶対...認めて、なるものか....!!」
「(来るか...?)....っ、なっ....!?」
ブレードを構え、攻撃に備えようとしたが、相手のISの様子がおかしかった。
「ぁ..あああああああああああああ!!!?」
「な、なんだ!?」
いきなり黒い泥のようなものに、彼女のISが彼女ごと取り込まれる。
そして、その泥が形取った姿は.
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ