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DQNじゃなくてDQMね
戦闘訓練と帰還
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…」

お前もかブルータス。

「皆からは『そんなんじゃ嫁も出来ねぇな!』なんて馬鹿にされる毎日でして…」

ほうほう

「だから、強くなってお嫁さん欲しいんです!」

「よし採用」

「はい…ってえええええ!?良いんですか!?」

良いもなにも、名前着けちゃったし。
まぁ強くなれば嫁ができると言うのは知らんけども。

「まぁ頑張っていこうぜ」

「はい!よろしくお願いします!」

こうして正式に俺の仲間に加わったドラこうだった。




「――で、こうなるわけだな」

「ドルマ!」

チュドォォォオン!

何か30分もしないうちに強くなりやがったよコノヤロー。
嬉しくて受かれているのか先程からドルマを連発しまくっている。
正直飛んでるやつのレクチャーなんて出来るわけがないのだから、高いところからぶっぱなしとけって言う教えをした結果、皆さんの常識をぶち壊してくれる脳筋型ドラキーが出来上がりました。
で言うか初級呪文のドルマが上級のドルオーラに匹敵してるんですけども…これ、ドルオーラ放ったらどうなるんでせうか?

「…まぁ気にしない方向でいこう」

取り合えずこれで本当に目的は無くなった。
仲間も出来たし、さっさと帰るために先に進むことにしよう。

「レミラーマ」

俺は地形を把握する呪文、レミラーマを使用し、一直線に出口となる場所(ホイミスライムがいたところ)を目指した。














「うわぁぁぁぁあ!!」

「クリオくん!」

扉の間にて、魔王の一角として君臨する魔物、りゅうおうが少年や女性、王様や家臣達を圧倒していた。

「どうしたM.Mども。その程度か」

「くっ…スラお!」

「やべぇぞクリオ!全然歯が立たねぇ!」

スライムを連れた少年、クリオもまた、ケントと同じく先程モンスターマスターになったばかりの少年だった。

「くっそ!モンじいのしんりゅうを返せ!」

「ふははは!あの竜なら既にワシの中だ。
しかし気が乗らん…口ほどにもないやつらばかりだ。
本当にテリー様がいた場所なのか?」

「テリーじゃと!」

「お前、テリーを知ってるのか!」

「矮小な貴様らに語る口などは持っていない。
さて…そろそろ消えてもらおうか…《ベギラゴン》!」

りゅうおうは右手をかざし、燃え盛る炎を具現化させる。

「危ねぇ!クリオ!」

「死ねぇ!」

「ドルマ!」

ジュアァァァッ!

「…え?一体何が……?」

クリオは困惑する。
自身に向けて放たれた炎の塊が、黒き光によって掻き消されたのだ。

「貴様は…」

「お、お主は…」

りゅうおう
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