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異世界に呼ばれたら、魔法が使えるようになりました。
彼女との合流
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 その場から移動して宿に戻ってきた僕達は、次の戦略を練る事にした。
 魔道書を開き、書いてある成績を見ながら僕は、

「魔法技巧の値が低いから何か良い方法はあるかな? 練習するよりほかないかな?」
「そうですね。敵対した相手の属性などを見定めるのも、魔法技巧のうちに入りますから……敵の属性を考えて攻撃する事からまずははじめた方が良いでしょうか」
「属性……火には水、水には土、土には風、風には火が有効……みたいな感じかな?」

 ゲームにありそうなその話を告げると、レイアは目を瞬かせて、

「よくご存じですね」
「……ここ本当に異世界なのかな?」

 こんな風に共通点があると、実は僕達の時代より更に未来の地球でしたと言ったような恐怖のオチがあったりするんじゃないかと僕は不安になる。
 妙な不安を覚えているとそこでレイアが、

「それは大丈夫です。異世界です」
「……そう思っておく事にするよ」

 とりあえずはどうあっても他の世界かどうかを僕に証明する手立てはないのだから。
 さて、それでと僕は本を見ながら、

「魔物との戦闘をした方が良いんだよね。出会ってその魔物がなんの属性買ってすぐに分かるのかな?」
「物によります。その間中の周りに風が渦巻いていたり、速度が速いと言った理由から風邪の属性であると見抜ける物が多いかと。後は図鑑を見て一つづつ覚えておくのはいいかもしれません」
「図鑑……魔物の種類って結構決まっているのかな?」
「はい、動物達よりも個体が少ないとはいえ、その時代その時代の“災厄”の期間に目撃が増えますから知識の蓄積はあります。ただ……」
「ただ?」
「特殊な魔物も生まれますのでそれはその時々に違う物になります。その魔物の場合は複数属性を持っている場合が多く凶悪です」
「へぇ〜。中ボスみたいなものかな?」
「中ボス?」
「ん? こっちの話。ちょっと強い魔物の事」

 僕はそう答えながらも、ゲームとこの世界ではプレイヤーの様な僕に合わせて段々敵が強くなるとは思えないので、そん簡単な話ではないかと思いなおす。
 とはいえ練習しないと上手くならないのも含めて、

「明日から魔物を倒す訓練をしたいけれど、どうだろう?」
「そうですね、ただ魔物をひたすら倒していてもいいのですが……もったいないんですよね」
「もったいない?」
「はい、偽造したギルドの証明証がもらえれば報奨金が貰えるので路銀の足しにもなりますから」
「確かに。えっともしかしてそれって……」
「リリアが合流すれば状況は変わるかと」
「そうなんだ。よし、それで稼いで宿の費用なんかを稼ごう!」

 僕はそう決意した。
 と、そこでくすくすとレイアが笑って、

「真面目な方なんですね」
「う、えっ、えっと……
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