036話
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入れた。
「いや……ずっと、い……ょってい、ったのに………」
「ア、アランさん………」
「こうするしかなかったんだ、勘弁しろよ」
そこへ同じく苦虫を噛み潰しているギンタとバッボが戻ってくる。
「ドロシーは………?」
「強引だが寝かせた、お前はいいのか」
「まずはスノウが戦うって……」
「ギンタ、気持ちは解るが耐えるんじゃ。今は早急に勝負をつけるしかない」
「解ってる……!」
「アイスドアース!!」
「シャボンレオ!!」
継続されるウォーゲームはスノウ対マジカル・ロウという男との戦いとなった。幼い頃の自分の子守役立った男との戦いにスノウは戦い難いかと思われていたが覚悟を決めていた上に目の前で大切な仲間が連れて行かれたという現実がスノウに強い信念を宿らせていた。
「ふむ、これも一撃ですか」
「本当は貴方と戦いたくないけど私はジークさんを助けたい!だから、全力で貴方を倒す!!!」
「………本当に、頼もしくなられましたね姫」
愛する妹の成長を喜ぶ兄のような表情をするマジカル・ロウ。迫りくる氷の刃を防御もせずにそのまま受け続ける。これまで使用してきたARM シャボンレオやフレア・ウォールなども一切使用せずに攻撃を受け続ける。
「どうして防御しないの……!!罠!?」
「(私は確かにディアナ様に忠誠を誓っております。しかしこれでもなんと言うのでしょうねぇ………長年貴方のお守りをしてた影響か)」
「ウンディーネ!!」
―――貴方の事を好いてしまったのですよ姫。
『アクアニードルス!!』
地面から噴出す水の槍を甘んじて受けるマジカル・ロウ、高所から地面に落下し満足げな笑みを浮かべてから目を閉じる。
「勝者、スノウ!」
「マジカル・ロウ……貴方」
「竜騎士は、かの城にて女王の手に………お急ぎになってください姫」
そういって消えていくマジカル・ロウに複雑な表情を向けてから皆の元へと戻るスノウ。兎も角このバトルを終わらせなければならない。
「ギンタァ……さあやろうぜ………!!」
「イアン……!!」
「カルナ、最後に下僕としていい働きをしたな」
闇に身を預け揺蕩うジーク。そんな騎士へと手を伸ばす女王、未だに意識は戻らず深い傷は塞がっていない。その傷に手を伸ばし血を拭い口へと運ぶディアナ。
「………ぁぁ……やっぱりお前こそ……!!」
胸元からARMを取り出し傷を治癒させ更に手を伸ばそうとしたが何かが自分を拒んでいる。ジークの意思とはまた違う何かがジークを守ろうと健気で弱弱しい反抗を続けている。
「そうかドロシーの思いなのねこれは。羨ましいわね、こんなに互いを愛し愛されている関係なんて―――そんな関係が欲しい」
更に新たなARMを取り出し額へ
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