Fate/stay night
1146話
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執事とかそっち系の事なんだろう。
まさか、バーサーカーとの契約を切って衛宮と契約を結ぶなんて事は考えられないだろうし、そもそも聖杯が衛宮を聖杯戦争的な意味でのサーヴァントと認める筈がない。
……まぁ、実は衛宮が英霊でした。何て事になってたら話は別だろうけど。
あの衛宮が英霊に、ねぇ。ないない。
「もうっ! だから最大限に譲歩しているでしょ! なのに、何で私の言う事を聞いてくれないのよ!」
「だから、サーヴァントってのはさすがにちょっと頷けないって」
「そうです、イリヤスフィール。シロウの言う事も……」
こんな言い争いが続く事、数分。
最初に我慢出来なくなったのは、当然の如くイリヤだった。
「もういい! こうなったら、力尽くでシロウを手に入れるんだから。やっちゃえバーサーカー!」
「■■■■■■■■■■■ーー!」
イリヤの命令に、大きく叫ぶバーサーカー。
その手には、いつの間にか巨大な岩で出来た斧とも剣ともとれる武器が握られていた。
轟っ! と。そんな音を立てながら振るわれる武器。
「っ!? シロウ、もうこれ以上は無理です! 戦闘許可を!」
「駄目だ、イリヤを殺す訳には!」
「イリヤスフィールには手を出しません! 私が戦うのはバーサーカーだけです! このバーサーカーがいれば、イリヤスフィールもシロウの頼みを聞くような事はないで……ええいっ!」
敵の言葉を最後まで聞いてやる必要はないとバーサーカーはセイバーへと襲い掛かる。
その膨大な筋力を利用した一撃は、セイバーが回避しなければその身体を肉片へと変えていたのではないかとすら思われる威力で地面へと叩きつけられる。
勿論セイバーとてただやられている訳ではない。
岩の武器が地面に叩きつけられたのを見て、一気に見えない剣でバーサーカーを叩き斬ろうとして距離を詰める。
それをさせじと、バーサーカーも岩の武器を振るう。
ギギギギンッ、といった音が周囲に響き渡る。
確かにその戦いは見ていて面白いものがあるが、唯一にして最大の問題は俺達が置いてきぼりにされているという事か。
「くっ、何だ、以前よりも強い!?」
お互いに武器を打ち合っている状況で、セイバーが驚きと共に呟く。
うん、それはあれだ。前回バーサーカーと戦っていた時は、俺が持っている対英雄のスキルが発動していたからだな。
というか、セイバーも俺と敵対した時に対英雄のスキルでステータスがダウンするという状況には陥っている筈なんだが。
自分で食らうのとは違う感覚なのか?
それはともかく……
『なぁ、凛。俺達が心配してたような、セイバーとバーサーカーの両方を相手にする必要ってのはなくなったようだな。で、どうする? ここに乱入して一気に戦いを決
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