十四話:サードコンタクト
[4/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
によって相手の背後へと回り込む。
「はあああ!」
『Haken slash.』
黄金の鎌が連結刃を伸ばし切り、無防備なシグナムを狙う。
しかし、この時フェイトは失念していた。
歴戦の騎士は鞘ですら武器として扱うことを可能とすることを。
「まだ、甘い!」
「そうだった、鞘があったんだ…っ」
シグナムが魔力を流し込むことで、バルディッシュの刃すら受け止めることが可能な硬度を鞘に与える。そしてあろうことか、そのまま鞘でバルディッシュを弾き上げ間髪入れずに蹴りを放つ。
「おおおッ!」
「当たりません!」
フェイトは以前の戦闘で鞘に防がれたことを思い出し、攻撃が防がれたことにさほど動揺せずに済んだ。そのため、何とか紙一重で回避に成功する。
逆にシグナムはこのままでは分が悪いと判断し、距離を離すと共に連結刃を刃の状態に戻す。
その隙を閃光の主従は決して逃さない。
『Plasma lancer.』
「レヴァンティン、私の甲冑を!」
『Panzergeist.』
閃光の戦斧が射撃魔法を放ち烈火の将に追い打ちをかける。直撃は免れない一撃。
されど、炎の魔剣とて主をむざむざと傷つけさせるわけにはいかぬ。
命を受け、すぐさま彼女の魔力で編まれた見えざる鎧を身に着ける。
その一瞬後に電光の槍がシグナムへと直撃し爆発を起こす。
しかしながらその体には傷一つついていない。
『Assault form.』
大地に降り立ったフェイトは、バルディッシュを基本形態のアサルトフォルムへと戻し黄金の魔法陣を展開する。
シグナムもまた、それに応えるべくレヴァンティン振り上げ赤紫色の魔法陣を展開する。
己の技と技、想いと想いをぶつけ合うに相応しい一撃の名を両者が上げる。
「プラズマ―――スマッシャー!」
「飛竜―――一閃!」
バルディッシュが紡ぎ出す魔力を込め、最大射程を犠牲に威力と発射速度に重点を置いた、純粋魔力砲撃、雷鳴の一撃、プラズマスマッシャー。
鞘にレヴァンティンを収めた状態で魔力を圧縮、シュランゲフォルムの鞭状連結刃に己が魔力を乗せ抜き放つ、砲撃クラスの射程とサイズを誇る異色の斬撃、竜の咆哮、飛竜一閃。
「はああッ!」
「おおおッ!」
その激突の結果を見届けることもなく、両者共に飛び上がり激しく斬り結ぶ。
高レベルの戦闘スキルを持つミッドチルダ魔導師と古代ベルカの騎士の戦い。
それが生温いはずもなく彼女達の体には無数の切り傷が現れ、滴る血が砂に落ちて吸われて消えていく。
「バルディッシュ!」
『Yes, sir.』
「レヴァンティン!」
『J
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ