十四話:サードコンタクト
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ーッ!」
「レイジングハート、お願い!」
『Protection Powered.』
ヴィータ渾身の一撃が横薙ぎに振るわれる。
それに応えるようになのはは自身最大の防御を繰り出して迎え撃つ。
以前と同様の結果であればレイジングハートが防ぎきるだろう。
しかし、ヴィータも同じ過ちを繰り返すほど愚かではない。
ここが勝負どころだと見極めカートリッジをさらに使用し、下がっていた出力を引き上げる。
これにより押され始めるなのはだったがここで下がれば話を聞くことはできないと思い、押し返すために削れていた魔力を注入し直す。
「気張れ、グラーフアイゼンッ!」
「頑張って、レイジングハートッ!」
『Jawohl.』
『All right.』
主の想いに応えるべく二機のデバイスは互いに全力を出し合う。
そして、空間が捻じ曲がるかのような力のぶつかり合いの果てに―――相殺する。
爆炎が舞い上がる中で二人の少女はどちらの土俵とも言えぬ中間地点で視線を交じり合わせる。
―――やるじゃねえか。
―――そっちこそ。
お互いに目で称賛し合うと共に再び両者は動き始めるのだった。
砂漠でのもう一つの戦い、時空管理局魔導士フェイトと烈火の将シグナムの近接戦。
お互いに得意とする間合いはほぼ同じ。しかし、その戦い方は同じではない。
高速移動で相手を翻弄し必殺の一撃を決めるフェイト。
卓越した剣技でクロスレンジ、ミドルレンジの敵を薙ぎ倒すシグナム。
スピードのフェイトに、パワーとテクニックのシグナム。その戦いは激戦であった。
『Schlangeform』
炎の魔剣レヴァンティンが刃の連結刃へと姿を変え、フェイトに刃の鞭となり襲いかかる。
フェイトはそれを転がるように飛んで避け、巻き起こされた砂煙に紛れる。
ミドルレンジ用の武器でこの威力なのだ。まともに当たれば装甲の薄い自分は一溜まりもないだろう。
『Load cartridge, Haken form.』
故に対抗手段は一つ、やられる前にやる。攻撃こそが最大の防御。
閃光の戦斧バルディッシュもハーケンフォルムを取り、迫りくる刃を迎え撃つ。
「ハーケンセイバー!」
『Blitz rush.』
黄金の魔力刃を放ち、シグナムを襲うと同時に、加速魔法ブリッツラッシュを用いて高速機動を展開。ほぼ同時にシグナムの連結刃が逃げ場を無くすように迫って来るが彼女には当たらない。
まるで噴火のように舞い上がる大量の砂の中から再び魔力刃を飛ばし、シグナムの注意をそちらに向けさせる。その隙に自らは高速機動
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