第三十五話 小栗大尉!弱虫ペダルは面白い!!その十五
[8]前話 [2]次話
「とにかく玄田さんが声だとでかい」
「もうこれが鉄板だぜ」
「だからこのモブの人もでかい」
「そういうことだな」
「そうだ」
玄田警視正自身も言う。
「それで私もこの外見なのだ」
「そういうことか」
「その辺りの事情はわかったぜ」
「で、何で警視正さん手にミサイルランチャー持ってるんだよ」
「それで俺達に向けてるんだよ」
「私は今回の競技の判定役だが」
警視正は二人に答えて話す。
「君達が何かすればだ」
「そのミサイルで撃つってか」
「それで向けてるのかよ」
「そうだ、その時は容赦しない」
それも一切というのだ。
「覚悟するのだ」
「日帝衆には向けなくてか」
「俺達は撃つんだな」
「全くよ、世知辛い話だな」
「俺達にだけミサイルを向けてるなんてな」
「君達のこれまでを見ているとだ」
それこそというのだ。
「何かをするのは間違いない」
「おい、それは偏見だろ」
「警察官が先入観持つなよ」
「俺達が何かするってな」
「それは偏見だろ」
「ではその手に持っているものは何だ」
警視正は二人が丁渡手に持っている油のタンクやマキビシを指差して言った。
「一体」
「ああ、これか」
「戦う為の道具だよ」
二人は警視正に悪びれずに返した。
「まあたまたま手にあってな」
「気にする必要はないぜ」
「すぐに手から離せ」
また言う警視正だった。
「さもなければ撃つ」
「というか警視正ここで撃って下さい!」
「それで二人をやっつけて!」
観衆は警視正の味方だった。
「今ここで!」
「正義の裁きを!」
「うっせえ!」
「何でそっちを応援するんだよ!」
「主役応援しろ!」
「いつも言ってるだろ!」
二人は自転車の上から抗議をした。
「ったくよ、いつもいつも」
「向こうばっかり応援しやがって」
忌々しげに瞬と小澤を見る、二人共海軍衆の軍服のまま自転車に乗っている。自転車競技の服でも陸戦服でも海軍伝統の戦闘服でもない。
ここで瞬と小澤がだ、読者の皆さんに戦闘服について説明する。
「海軍、海上自衛隊の作業服をです」
「まずズボンの端を靴下に入れます」
「そして略帽は顎止めを付けます」
「白いタオルはベルトに通してズボンの右の後ろポケットに入れます」
「手袋は左です」
「これで完成です」
これが戦闘服である。
「訓練の時もこの格好になります」
「特に防火訓練の時はです」
「詳しいことは海上自衛隊の人にお聞き下さい」
「何時でも教えてくれますよ」
以上説明終わり。
そうした話の後で競技がはじまった、神戸の長田区八条町からスタートして。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ