暁 〜小説投稿サイト〜
廃水
7部分:第七章
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
あ、間違いない」
 工場長は覗きながら学者の言葉に対して応える。二人は同じようにして覗いていた。
「あの赤い水だ」
「ですね。あの水です」
 学者もまたそれに応えて述べる。
「あの水ですよ、あれは」
「どうしてあんなものが出て来るんだ?」
 工場長はあらためてこのことを呟かずにはいられなかった。
「やはり。あれは」
「ええ、かも知れませんね」
 ここで二人の言葉は完全に合わさっていた。
「これはね。あれですね」
「まさか本当にそうだったとは」
「私も信じられません」
 むしろ学者の方が驚いていた。そんな言葉だった。

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ