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廃水
10部分:第十章
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ミを置いた。そうしてその溶接炉のすぐ側に集まりそのうえで廃水が来るのを待つのだった。
「いいですか?」
 学者がスタンバイしている工員達に対して告げる。彼と工場長もまた現場にいる。溶接炉のすぐ側にいてそこから下を見下ろしている。溶接炉は巨大な窯でありそこにはもうマグマの如き火が燃え盛っていた。それはまるで煉獄の炎であった。邪なものを焼き尽くす。
「廃水が来たらです」
「ええ、わかってます」
「すぐに上に避難ですね」
「廃水は間違いなく生ゴミに襲い掛かります」
 その周りに置いている生ゴミにだ。
「続いて私達に向かいます」
「俺達にですね」
「そして喰おうってわけですか」
「そこを逃げて一気にです」
 彼は言葉を続ける。

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