暁 〜小説投稿サイト〜
DQ5〜友と絆と男と女  (リュカ伝その1)
7.老人を労ろう。幼子を労ろう。両者が対峙した時はどっちを労る?
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
<レヌール城>

ソフィアとエリックという、二人の幽霊に出会った。(お化けと幽霊の違いって何?)
城に住み着いたモンスター達のせいで静かに眠る事が出来ないらしく、モンスター退治の依頼を請け負った。(モンスターとお化けの違いって何?)
依頼とか言ってるけど、もちろんロハだ!(ロハとは、無料奉仕の事だ!)

そんな訳で俺たちは今、台所へたいまつを探しに来ている。
どういう仕組みかよく分からんが、1フロアだけ真っ暗で何も見えないフロアがある。
そこにモンスター達の親分がいるらしく、たいまつが必要なのだ。
で、何故たいまつが台所にあるかと言うと………それもよく分からん!
世の中分からん事だらけだ。

「ねぇ…アレ、何やってるの?」
ビアンカが不思議そうに台所の中央を指差す…
そこには、コックの幽霊がガイコツにど突かれ料理をしている。
「料理…?」
「お化けが料理してるの?」
「いや、違うよ。料理しているのは幽霊のコックさんで、それを強制してるのがモンスターのガイコツだよ」
「じゃぁ、お化けは何処に行っちゃったの?」
あれ?そう言えばお化けの存在が、どっか行っちゃった。
よく分からん!
料理に夢中(?)のコックとガイコツ共を無視し、難無くたいまつを手に入れた俺たちは親分ゴースト(本名知らん)の元へ急いだ。


暗闇の中玉座には、貧相な爺が座っている。
「あんたが、この城の親分?」
「おぉ、そうじゃ!元気な子供達じゃのぉ。どれ、旨い料理をご馳走してやる。もう少し近くに来なさい」
行く訳ねぇーだろ、ボケ!
そんなくだらん罠に引っかかるか!
「なんじゃ?ワシの事が怖いのか?恐がりなガキじゃのぅ」
「こ、怖くなんてないわよ!」
安売りの挑発に、簡単に引っかかったビアンカが、親分ゴーストの方へ1歩踏み出す。
「ちょ、ビアンカ!」
「もっとも、食材はお主らじゃがのぅ」
そう言うと床が抜け、俺たちは奈落へ落ちる。
うそ〜ん!?

ちょ、この高さは、洒落にならんぞ。
最悪死ぬし、良くても骨折する。
俺はビアンカを抱き寄せて、タイミングを見計らい地面に向けて風だけの『バギマ』を放つ。落下の勢いを押さえた俺は、ビアンカを抱き抱えたまま背中から地面に落ちた。
受け身をとる事が出来なかった為、かなり痛い!
「ビアンカ!大丈夫!?ホイミ!!」
俺はビアンカに怪我がないか確認しつつホイミを唱える。
何か今日俺ビアンカの身体触りまくってるな。
「大丈夫よ、ありがとうリュカ!」
ふ〜…どうやら怪我は無い様子だ…

取り敢えず一安心した所で、俺は周りを見渡す。
コックの幽霊とガイコツ共が対照的な反応でそこいいる。
コックは驚き戸惑い、ガイコツ共は喜びはしゃぐ。
「わ、私には出来ない!子供を料理するなんて
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ