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首なし屋敷
1部分:第一章
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って来た。初老で背の高いすらりとした、引き締まった顔の神父だった。銀髪を丁寧に後ろに撫で付けている。
 彼の横には一人の少年がいた。まだ十五程度である。見事な金髪に青い目をした美しい少年で背はかなり高かった。彼もまた黒い法衣を着ている。
 その二人が来てだ。署長に対して言うのであった。
「噂は聞きました」
「あの屋敷のですか」
「はい、バチカンから来ました」
 こう署長に話すのだった。バチカンと聞いて署長は自室で緊張をみなぎらせた。
「バチカンからといいますと」
「屋敷の件の解決に参りました」
「そういうことですか。話には聞いていましたが」
 署長もバチカンのことは聞いていた。とはいっても噂であるが。所謂エクソシストである。それを行う者がいるということをだ。
「まさか。実際にこの目で見るとは」
「しかし私は今ここにいます」
 神父は厳かな声で署長に対して述べた。

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