出鼻を挫く門出
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のままに飛んでいき、エビルシャドー2匹を真っ二つにした。
「ひ、ひぃ…」
「はい俺の勝ち」
やり過ぎたかなとは思うけど、理不尽には理不尽で返させてもらう。
『挑戦者の勝利!まさか人の身でありながら魔物に勝つとは、挑戦者は魔物だったのでしょうか!?』
アホ言うな。バリバリの人間だ。
『それでは皆さんごきげんよう!』
「へ?ちょ、連戦は?景品は?」
そして俺はその場から消え去った。
「――で、ここどこだよ」
強制転移から約3分。見知らぬ土地に一人残され、俺は今途方にくれていた。
「大体旅立ちの世界でいきなり闘技場とか聞いたことねぇぞ」
取り合えず今いる場所は草原のような場所。
人っ子一人見えないこの場所で、微かながらに視線も感じる。
敵意や悪意と言うよりも、疑意や観察ともとれるこの感じ…嫌いじゃないわっ!
「取り合えず、仲間探すか…」
そう言って徐に歩き出す。
確か旅立ちの扉で出てくる魔物はスライムかドラキーで主がホイミスライムだったはずだ。
だがホイミスライムはテリーが仲間にしたはずだから居ないわけで、その場所までいけば帰れるよって事なんだろうけど。
「スライム…ふふふ」
諸君。私はスライムが好きだ。
ドラクエ界最弱とされるスライムだが、モンスターズの世界では違う。
最大レベルまであげて配合を繰り返せば、どんなモンスターも最強足り得るのだ。
勿論種族差は出るけどね。
つーことでパーティーはスライム系で統一させよう。
さぁスライムは何処だ。
「じーーー」
「………そうやって口に出しながら凝視するやつ初めて見たぞ」
振り替えれば奴がいた。
黒いフォルムにコウモリの翼をはためかせ、愛着のある顔をしたソイツの名は――
「オイラはドラキーって呼ばれる魔物だ」
いや、知ってるけど。
「オイラ、お前に着いていっても良いぜ?」
俺スカウトしてないんだけど。
つーかコイツやけにフレンドリーだな…何か企んでそう。
「もしよかったら知り合いのところに連れてってやるよ。
そこなら仲間になってくれるやつがいるかもだぜ?キキッ」
魔物ネットワークですかね?
「ふぅん…なら案内してくれるか?」
「ヨシキタこっちだ。キキッ」
こうして先導するドラキーに着いていった。
「訳だが…」
「良くやった同志」
「粋の良いごちそうが来たぞ」
「俺、女がよかったな」
「人間の血なんて久しぶりだぞ」
ワイワイガヤガヤパタパタ…。
一言で言うなら騙された。まぁ予想してたから問題ないんだけど。
「あー、一応聞くんだけど、俺がお前らの餌になるってこと
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