暁 〜小説投稿サイト〜
羅刹鳥
1部分:第一章
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?今度は」
「一体」
「まさかと思いますが。とにかくです」
 ここで彼は札を出してきたのだ。白い数枚の札をだ。
「いざとなればこれを使いますので」
「左様ですか、その札は」
「何ですか?」
「その時にお話します」
 今はこう言うだけの彼だった。

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