035話
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
きするのであった。
「これで駄目なら切り札を出そう。ガーディアンARM」
「まだ来るか―――っ!?」
カルナが新たなガーディアンを出そうとした瞬間ファヴニールがその巨体にジークを乗せた。
「何を!?」
『黙ってろ駄騎士、ふざけてる余裕は無さそうだ』
「―――だな」
その言葉通りにカルナの後方の空間には亀裂が走りそこから闇が溢れてきていた、それはファヴニールにも負けず劣らない力を感じさせていた。漆黒の鱗を日の本に出し醜悪で残酷な感情を表情に出しひたすらに相手の苦しみを糧とする竜。住処とする大樹を度々枯らそうとする竜、その名
「―――来るが良い。ガーディアン 怒りて臥す者」
『野郎………なんてもの召喚しやがる、戦い甲斐があるもんだしてくれんじゃねぇかぇええ!!』
「俺としては頭が痛い………」
Nidhogg。世界樹ユグドラシルの根元・冥界ニヴルヘイムに無数の蛇と共に棲んでおり、しばしば世界樹の根を噛み砕いて損ね、枯らそうとする竜。ファヴニールと同じく北欧神話に準ずる竜、とんでもない竜を出してきた。
『こりゃ出し惜しみしてる暇なんてねぇぞ、おいジークに女。ありったけの魔力を回せ』
「この大食いが―――!!!」
―――ええいもう!持っていきなさいよ!!!
更に魔力をファヴニールへと供給するジークとドロシー。激痛を堪えながら魔力を生産し続けそれを悪竜へと捧げ続けている二人の負担は想像を絶する。満ちていくファヴニールの邪悪な輝きは全身へ浸透して行きファヴニールに掛かった拘束を外していく。
『クククッ……行くぞっNidhogg!!』
「迎え撃て」
―――!!
掛けられた拘束から解き放たれたファヴニールは全身の力を一点へと収束させそれを口内で暴走させ威力を何百倍にも高め始めた。対するNidhoggもカルナから供給されてくる炎の魔力を元に最大限の力を今か今かと解き放とうとしていた。
『哀れな悪竜の叫び!!!!』
―――!!!!!
二体の巨大な竜から放たれた光はぶつかり合った。一国さえも消滅させる一撃同士のぶつかり合いは一瞬で終幕を迎える事となった。全く互角の力は一瞬で対消滅し放った竜達に凄まじいダメージを追わせた、その際にダメージでNidhoggは思わずARMに戻ってしまいファヴニールも倒れ伏し動かなくなった。
「ぐっ………無事、かファヴニール………?」
『て……てめぇに心配されるとは皮肉だぜ……』
減らず口が叩ける辺り無事なようだが状況は悪くなっていた。確かにNidhoggの一撃は相殺したがカルナ自体にダメージを与えられていないだけでは飽き足らず此方の魔力もそこを付きかけている。
「どうやら決着が付きそ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ