暁 〜小説投稿サイト〜
リリカルなのは〜優しき狂王〜
Vivid編
第四話〜向き合うということ〜
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自分を引き止めているのか謎でしかないのだが。

「二人共!」

「離れなさい!」

 新しい声が二人分響いた。先程と違ってロビーも随分賑やかいなってきたなぁ、とどこか他人事のようになのはが思っていると、新しい声の主であるオットーとディードがこちらに駆けて来ていた。

「オットー、ディード一応ここ病院だから」

 そんなことを言いながら握りこぶしから人差し指を立て、その指を自分の口の中央に持ってきて「しー」としているライは呑気なのか大物なのか判断が付き兼ねた。

「二人共、兄様にご迷惑をかけて!」

「いい度胸ですね」

「「きゃー!逃げろー!!」」

「だから、病院では静かに――――」

 少々カオスな様子を呈してきていたその場を収めたのは、見送りの為に玄関に訪れたライの担当医であった。もちろん、説教付きで。
 そして、長いようで短かった入院生活にピリオドを打ったライは荷物と一緒になのはの運転してきた車に乗り込み、新生活を始めるための“家”へと向かうのであった。







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