暁 〜小説投稿サイト〜
無人列車
3部分:第三章
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
た。
「毎日ですよ」
「異様なものだな」
「何度も言いますが電車の中にいるのは俺だけですよ」
「確かめたんだな」
「何なら全部の車両を見回りますか?」
 浩成に顔を向けての言葉だ。
「それですぐにわかりますよ」
「ああ、そうしよう」
 浩成も強い顔で応える。
「さもないとこちらも納得できない」
「じゃあ」
 まずは隆之が立った。続いて浩成がだ。そのうえで二人で向かいだ。全ての車両を見回した。それも端から端までだ。しかしいるのはやはり二人だけだった。あの老婆も学生も子供も誰もいなかった。二人だけであった。

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ