4話 天才の思惑 9.21 サイド6 6バンチコロニー
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敢えて質問をした。
「なぜですか、メラニーさん」
「君は、君の技術は確かにあらゆる企業に恩恵を与えるだろう。しかし、戦争の早期決着を望むなら、我がアナハイムだけにすべきだ。我々がジオンを凌駕する戦力を生み出せば戦局は自ずと知れたことになるだろう。とりあえずアナハイムも1企業だ。私らだげ有利な材料を持っていては、皆の顔を立てないとならないのでね。」
「確かに。分かりました。では、早速済ませてきますが・・・」
「わかった。ウォンくん」
「はい、社長」
「アムロ君を案内して差し上げなさい」
「かしこまりました」
そう言って、ウォンはアムロを連れて各研究室へ案内して行った。
* 同研究施設内 ヴィックウェリントン社第19研究室内
ヴィックウェリントン社のある研究室に研修で来ていた優秀な研究者がいた。
飛び級で航空学・宇宙工学を修め、パイロット養成も兼ねてこのインダストリアル1に
弱冠18歳で訪れていた。
「ふむ。で、私にこのMSのテストパイロットも兼ねて製作に携わって欲しいと」
「そうなんだ。君の論文を読ませてもらった。君のジョイントのフレーム技術は
あらゆる作業する上でかなりの精度があるが、如何せん私らの知恵だと理解がついていかない」
「フッ、ならば用はない。まだその技術も紙面では可能だが、実際にはまだできない技術だから。
私の方もまだ詰めなければならないし、君たちもそれまで勉学に勤しむべきだよ。では、失礼する」
「あっ、待ってくれ」
そう言う前にその男は翻して研究室を後にしていた。
* 同所内 ラウンジ
窓際でカップのコーヒーを飲み干すと、窓を通して外を眺めていた。
「ここも、この程度か。。。何かあると思ったが気の迷いだったようだ」
そう思うと、ファイルの中から木星事業団の参加申込書を手にとった。
「地球圏にいるよりはマシか・・・」
そう記入しようとしたとき、スーッと頭に軽く電気が走った感じがした。
改めて周りを見渡すと1人の男に目が留まった。15,6歳ぐらいの茶髪のくせ毛の子だった。
しかし、その男は何か興味が湧いた。
「あの若いの。ただならぬ雰囲気を感じる。私の勘はこれだったか」
男はかすかに微笑み、自室でその茶髪の男子がアムロ・レイということが分かった。
そして、軍籍に身を置いているということ。幸い予備役だがその男も中尉という肩書を
もっていた。何かとエリートやら天才がこんな風に役立つとはと思った。
それからの行動が早
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