4話 天才の思惑 9.21 サイド6 6バンチコロニー
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、3人は座り、ウォンはメラニーの隣に腰を下ろした。
「さて単刀直入だがガンダムの戦闘詳報には実に興味深いことがある。アムロ君。君の操縦センスだ。
君の細やかなマニュピレイトがここの研究者には一番の関心事だ。君には彼らにそれを教導して欲しい。できるかね?」
アムロはためらった。このセンスとその知識は13年掛けて培われたものだからだった。その破壊力創造力は計り知れない。可能性については高々13年だ。この当時の演算処理装置でも2年で13年分の技術躍進が可能と思っていた。そしてこのリスクは果たして早期決着に持ち込めるか否かを。
「戦争を早期終戦に持っていくためにはやぶさかでないか・・・。分かりました社長。やらせていただきます」
メラニーは顔がほころんだ
「そうか!テムさんも優秀な息子さんお持ちで誉れ高いでしょうね。あなたにもアナハイムの技術顧問として連邦より出向要請が出ております。参加していただけますか?」
「ええ。よろこんで。共に時代を創りましょう」
テムはメラニーとガッチリ握手を交わした。
その光景にブライトは唖然とした。
「少佐は予備役に入るのですか」
「ブライト君。私は軍命に従い、アナハイムへ出向するのだ。既に私宛の異動通達が届いていた」
「なんと・・・小官は。ホワイトベースはどうすれば・・・」
ブライトは困惑した。特命もフォン・ブラウンまでだったからだ。
「ブライト君はフォン・ブラウンに着き次第、新たな軍艦に乗艦し、艦長についてもらう手筈になっている」
メラニーはブライト見つめそう言った。
「私に艦長を・・・」
「そして、その後地球へ降りてもらうことになる。ジャブローが先のガンダムとホワイトベースのデータにより、量産化を始めた。プラントをフルスロットルで生産を始めれば1週間でモビルスーツが50体は生産できよう。」
「50体も・・・」
「そうだ。そのペースはあっという間に上がるだろう。そして我がアナハイムも新型製品の開発で支部のキャルフォルニアを動かす。ジオンの勢力圏だが、反攻作戦の一環として、キャルフォルニアの解放をブライト君らにその担い手として任せたい」
ブライトはいぶかし気にメラニーを見た。要人だが軍関係者ではない民間人が軍事のことを語っていることに違和感を感じた。
「政治と経済は昔から結びついているものだよ。私らも平和を願っているのだよ。さもないと主力商品の日用雑貨・家電が売れないんだ。戦時では」
メラニーは冗談交じりで微笑みながら答えた。ブライトはため息をついた。
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