いざ異世界へ!
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聞いてねぇよスカポンタン。
話省きすぎだろあの精霊。
「それで、どうじゃケントよ。
ワシの望、叶えてはくれまいか?」
「……わかりました。
俺でよければその大会に参加します」
「おお!よかったよかった!
しかし、手持ちがおらねば始まるものも始められん。
誰か、プリオをここへ!」
プリオ…モンスター牧場の管理人だったか。
懐かしいなぁ。テリーの場合だとモンスターを逃がして大目玉食らうんだっけか。
「すみませんだ王様ー!
用意していた魔物、逃げ出しちゃっただー!」
………おやぁ?
「なんじゃと!?またか貴様!
いったい何度逃がせば気がすむのじゃ!ええい!貴様なんぞ打ち首にしてくれるわ!」
戦国かよ。
「王様、落ち着いて…」
「いくらテリーの頼みでも今回ばかりは聞いてやれん!
あの魔物はテリーが連れてきた見所のある魔物じゃぞ!?」
「勘弁してほしいだ!」
「因みに何の魔物だったの?」
「え?ベビーパンサーだよ」
獣系かよ。
しかも見所って…愛玩動物じゃねぇんだから…。
「王様、気にしなくて良いですよ」
「し、しかしじゃな…」
「俺、自分の魔物は自分で探しにいきます」
「それはいかん!野生の魔物は物凄く危険なのじゃ!
お供を連れていかねば何があるかわからんのじゃぞ!」
「現地調達は旅の基本でもあります。
俺は俺の手で、俺のパートナーを見つけたいんです」
「む、むぅ…」
まぁモンスターマスターが戦うなんてほぼ皆無なわけだし、論外といっても良いぐらいだよな。
でも確かDQM+で忍者がモンスターの役割してたはずだし、強ち禁止にはなってないと思うんだけど。
「えっと、ケント君。魔物はね?基本的に血気盛んなんだよ。
いや、大人しい魔物もいるけど、それでも数は少ないんだ。
だから一人でいくのはやめた方が…」
「テリー。旅の共ってのは信頼の上に成り立つ存在でなくちゃならない。
現代の日本ではあり得ないけど、信頼のあるやつに背中を預けるのはパートナーを勤めるものにとってかけがえのないものなんだ。
テリーも先輩なら分かるはずだ。
テリーの魔物がテリーに対してどれ程の信頼を持っているかぐらい。
俺は信頼しあえる魔物と出合い、共に歩んでいきたい」
「ケント君…」
何か長々と話してみたけど、ぶっちゃけ一人でいきたい為の言い訳だからね?
そんな感動してますって顔で見ないで!胸が痛い!
「ケントよ。そなたの言い分、実に感動した!
プリオよ!ここはケントに免じ、不問とする!」
「ははぁ〜!
ケント…いや、ケントの兄貴!ありがとうだ!」
あ、兄貴?
「ケントよ。本来ならば一人でいかせ
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