いざ異世界へ!
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ってたら顔前に鎮座してやがったからな…あれはビビったぜ。
「じゃあ…行きますか!」
俺は意を決して押し入れに入り込んだ。
ほしふりのほこら。
その聖なるほこらの扉の前に、青い服装の少年と老人が立っていた。
「もうすぐじゃのう…テリー」
「そうだね。
ボクの後輩か…どんな子なんだろう?」
「ほっほっほ。楽しみにしとるがよいぞ」
「うん。楽しみだなぁ」
少年はこれから来るであろう後輩を待ち望みながら、そして老人はそんな少年をほほえましく見つめながら――――
”ドシャアッ!!”
――扉の奥から聞こえた痛そうな音を聞いたのだった。
”ドシャアッ!!”
「痛ってぇ……顔面から飛び込むんじゃなかったぜ…」
俺はぶつけた鼻を擦りながら立ち上がる。
押し入れに入った瞬間にこの場所へダイブしていた。
もっとこう、ワープしてますよーみたいな景色を想像していたんだが、違ったようだ。
「おお、大丈夫かね?」
「ええ、へいきっす……誰?」
声をかけられ、振り向いてみれば老人と少年がいた。
つーか少年の方が見たところテリーにしか見えないんだけど。
つーことはこのじいさんがモンスターじいさんか?
「ワシはモンスターじいさん。皆からはモンじいと呼ばれとる。
こっちの子はテリー。わたぼうに導かれた君の先輩になる」
「テリーです。えっと、同い年だと思うけど宜しくね?」
やっぱりテリーとモンスターじいさんだったか。
「ああ、よろしく頼む。
ところで、俺は何をすれば?」
「おお、そうじゃった。
先ずは王に会いに行かねばならんのう。ついてきてくれるかの?」
「モンじい。僕が案内するよ」
「そうかの?なら、頼むとしよう」
「まかせて!」
何だろう。
何かじいちゃんとその孫の風景を見ているようで居心地悪い。
「じゃあついてきて!案内するから!」
「あ、ああ」
つーかテリーがいるなら俺って必要なくないか?
で、あっという間に王の前へ。
「そなたが今代のモンスターマスターじゃな。
ワシはタイジュの国の王じゃ。そなたの名はなんと申す?」
「門増賢人です」
「ふむ。ケントか。
ではケントよ。お主に頼みがある。
今年のほしふりの大会にて、優勝を果たしてくれぬか?」
………は?
「…あの、新人である俺よりもテリーの方が適任なのでは?」
「ごめん…前年度優勝者は参加できないことになったんだ。
だからボクの代わりになる人が居ないかわたぼうが探しに行ったんだけど…聞いてなかった?」
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