第3章 リーザス陥落
第71話 光明見えるジオ戦
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いですね。任せてください」
この時は、真知子は微笑んだ。自分の事を判ってくれている様で嬉しかったのだ。
「わ、私も 手伝いますっ。頑張りますっ」
そこへ、優希も入り ユーリの前でぐっ と両方の拳を握り締めた。
一歩、出遅れてしまったが たじろぐ事はない。力になりたいと思っているのは 同じなのだから。
「……頼むよ。優希も」
ユーリは、軽く頭を撫でた。
その抱擁を受けて、優希は顔を赤らめ、そして これまたいつも通り 志津香がユーリの足を踏み抜くのだった。
そして、戦闘準備にも取り掛かる。
各色のメンバーを集めて、進める。その中には レイラの姿も勿論ある。彼女は洗脳をされていてた後遺症もあり、間髪入れずに サテラとの戦闘。万全とは程遠い動きしか出来なかったのだが、今は大丈夫の様だ。
「おっ、レイラさん、もう出て大丈夫なのか?」
「ええ。大丈夫よ。ランスくん。どうもありがとね」
レイラはにこりと笑ってそう言う。
「魔人が攻めてきた時は不甲斐なかったし、これ以上休む訳にもいかないからね。下の者に示しが付かないわ」
レイラは、金の軍のメンバーの前に立ち、細かな指示と合わせて鼓舞もしている。メンバー全員が、信頼に満ちている目をし、そして強い決意のある表情もしていた。
「がははは! よーし、 さっさと勝ってジオを取り戻すぞ! そして、祝勝記念セッ○スだ。レイラさん!」
「………」
きょとんとしているレイラ。
ランスの性質は 十分訊いていたし 助けてもらったのも事実だ。……魔人に嬲られたも同然だった自分自身。汚れてしまったとも思えているから、ここで断って士気に影響があっても困る、と言う理由から。
「ふふ。楽しみにしているわ」
「がはははは! よーし、俄然やる気が出てきたぞ! オレ様に 任せておけ、本当にあっさりと 蹴散らしてやろう!」
同意を得られた事で、ランスのテンションが上がる上がる。確かに、この手のモノを掲げれば、ランスのやる気は上がり、良いパフォーマンスを発揮するるのだ。
意気揚々と帰っていくランスを見送るレイラ。助けてもらった事は事実であり、ランスの事も悪い風には見ていない。……想い人がいるが、これまでの事を考えたら、大した事ではないのだ。
「はぁ。あんな約束して大丈夫なのか? レイラさん」
「あ、ユーリくん」
全体の確認をしていたユーリもその会話は訊いていた。無理にヤろうものなら、それとなくフォローするつもりだったのだが、レイラが断らず、殆ど即決をしていたから、意外だったのだ。
「ふふ。私は気にしないわよ。ありがとね」
「ん。なら良いが、無理はしないでくれよ。色んな意味で」
「ほんと、優しいの
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