第3章 リーザス陥落
第71話 光明見えるジオ戦
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、と仮定しただけで寒気がする。
「まちがい……なく……」
「そりゃそうでしょ。マリアん家のポストから取ったんだから」
「はぁ、それはどうかと思うが、一応それが証拠ってヤツだな。後はラジールの町長の屋敷を占領していた時、亡き町長の娘に慰み者もさせている。……ヘルマン側に言う資格がないと思うのはオレだけか?」
「っ………ぅ……」
セピアはついに言い返せなくなった。
確かに知っていたから。ヘンダーソンの性質や、フレッチャーの現状、そして 自軍にも膿の様な男達はいるという事を。そして、意を決した様に口を開いた。
「なにされても……、文句は、ない。わ……」
目をぎゅっと閉じるセピア。それを見て、とりあえずはよしとしたユーリ。
「……まぁ、オレは何もしないがな。少し意地悪だったな。お前がした訳じゃないのに、あたかもそう匂わせる様に言ったんだから」
ここで、ユーリは殺気を解いた。
「あら? 襲っちゃわないの〜? ゆーってば、本性はSなんでしょ?? 抑えきれないユーリ獣欲! をこの幼気な少女に解き放って、処女奪うんじゃないの〜」
「……オレとランスを一緒にするな! それに、絶対楽しんでるだろ! アホッ!」
「いてっ」
ユーリのチョップがロゼに炸裂する。
いつもいつもこの感じだ。この2人は。妙に息があっており、人が見れば夫婦漫才とも呼べる。……そんな言葉を乙女達の前で言った日には盛大に蹴られてしまうだろう。……勿論、ユーリが。
「な、なら 私をどうするつもり……? もう、これ以上はなにも言わない………吐かないわ」
「もう、大体の情報は読まれたんだろ? 大体の話は訊いてる、……今更意味のない虚勢じゃないか」
「う……」
セピアは 意気消沈する。
これはユーリの言う通りであり、機密情報を完全に漏らしてしまったのだから。
「あ〜ら、やっぱ Sじゃない。志津香やかなみにもそ〜やって責めるのかしらん?」
「……今は、真面目な話してるの! も、ちょっと黙っててくれロゼ! ペースが狂う!」
「あ〜ん、つれないわね〜」
そこまで言った所で、ロゼは手をひらひらとさせながら、一歩下がった。セピアも珍妙なやり取りをしていたから、程よく緊張も抜けた様だ。
「オレが訊きたいのは、お前達の将。……トーマ・リプトンについて、だ」
「!!」
ユーリの言葉に、明らかに表情が変わるセピア。
それは、少し離れた場所で見ていたロゼも、僅かだが眉を動かしていた。其々が訊くとは思ってなかった事、だった様だ。
〜レッドの町 解放軍司令本部〜
セピアを捕獲できた事で、ヘルマン軍がどう攻めてくるのか判った。……が、問
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