暁 〜小説投稿サイト〜
ランス 〜another story〜
第3章 リーザス陥落
第71話 光明見えるジオ戦
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分をまるだしにして、頑丈な鎖で縛り上げた。

「ぐふふふ。ほうほう、金髪が捕まえた、と言っていたから、どんなごついヤツか、と思ったがいいじゃないか。ヘルマンにも可愛い子はいるんだな? がははは! ちょっと希望が湧いたぞ。何れは、コンプリートするつもりだからな。がははは!」
「ぐっ!!」

 縛り上げるのを終えたら、ランスは乱暴に麻袋を取り払った。セピアは、咳払いを2度、3度とすると
ランスを睨みつけた。

「き、貴様っ、 な、何をするっ! この、離せ、下衆が!」

 がしゃ、がしゃ、と鎖が鳴るのだが、ぬなしく響くだけであり、拘束が解ける事はなかった。まるで微動だにしない。ランスの縄術もかなりの腕前の様だ。

「いいぞいいぞ。無論、こっちの用がすんだらな」
「用……っっ!」

 セピアは、ランスの下半身、変化した部分を見て、何をされるのか、そしてその羞恥から顔を赤くさせた。

「こ、こんな……こんな真似をして、許されると思っているのか! 捕虜の扱いは、国際条約で……ひっ!!」

 セピアの言葉など、馬耳東風……まるで聞く耳を持たない。ただただ、只管に秘部を弄ぶランス。

「ぐふふふ。まぁ 当然濡れてはいないようだが、……これはこれで良いぞ。さぞ、気持ちよさそうだ」
「く……ぅっ……」

 平静を保とうとしているのだが、どうしても 女の部分が出てしまう。強大な力を前にして、萎縮をしてしまう。最も尊敬するトーマに日々合っているのにも関わらず、だった。そんな自分を許せず、涙さえ浮かべてしまうセピア。

「わ、わたしは、……屈しない……くっし、ない……」

 何度も呟くのだが、もう自分の中で説得力は失われてしまっていた。清十郎に完全に敗北。一矢報いる様な事もせずに、敗北し、更には軍の機密まで抜かれてしまったのだから。全て……自分のせいで。
 そう 思った時 セピアは目を瞑ってしまっていた。

「ぐふふ……さぁて、楽しい楽しい尋問のじか……ん……」
「ぐぅ……っ……。 ……っ??」

 突然だった。男の声が小さくなっていき、先ほどまでがっちりと腰の部分を掴まれていたのに、その感触も遠ざかった。
 恐る恐る目を開いてみると、そこには有り得ない光景が広がる。

「ったく……。想像通りの展開をしてくれているな、やっぱランスは……」

 ため息を吐きつつ そう言う男。そして、大の字で地面に倒れている先ほどの男。
 
 盛大にいびきをかいているから、眠っているのだろう。……この一瞬で。
 そして、セピアは 突然現れた男の顔を改めて見て、また驚く。

「なっ……お、お前は……っっ」
「ん? オレの事知ってるのか」

  そう、目の前の男は レッドの町での戦いで会っている。いや、正確には観て
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