第3章 リーザス陥落
第71話 光明見えるジオ戦
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ロに浴びても当たり所が悪ければ、死に至る可能性が高い。
その身体で出てくるとは天晴と言えなくもないが、無謀と勇敢は違う。仲間まで、妹まで危険に晒されたのだから。
「それに、妹、か……」
「ん? どうした」
「いや、その女性は今はどこにいるんだ? 尋問で聞きだすのは問題無いのか?」
「あの女騎士であれば、問題ない。エクスの情報魔法、とやらで 心の内を覗かれた。その情報阻害の魔法もかかっていた様だが、真知子の情報魔法とも併用し、相乗効果も出たらしく、時間はあまりかからなかったそうだ」
「……そうか」
ユーリは少しだけ、安心をしていた。エクスと真知子であれば、手荒な事はしないだろう。リーザス軍の将達は皆等しく信頼出来る。その実力、人格、全てを。
だが問題なのは、どちらかといえば身内な気がするのだ。軽く嫌な予感がしていた所に、期待を裏切らない言葉が聞こえてきた。
「……ああ、そう言えば ついさっきの事だ。ランスが連れて行ったんだった。直々に尋問、訊きたい事があるらしい。エクス達の情報魔法もある、と言ったんだが念入りに取り調べたい。との事だ」
「……はぁ」
ユーリは盛大にため息を吐いていた。
まーーったくを持って想像の通りだから、逆に感心しかねないからだ。……無論、したくはないが。
「まぁ。何をしているのかは、想像がつく。……捕まった以上 それなりに覚悟はしている様だったが」
「……はぁ。まぁ ランスだし。その辺はオレが適当にしておくよ。直接ききたい事もあったからな」
「………」
清十郎は、軽く笑った。
先ほどのユーリの呟き、勿論聞こえている。《妹》と言う単語だ。ユーリが何よりも大切にしているのが、仲間であり、妹であり、家族なのだから。それは 自分自身だけにあらず、他者にまでもだったから。
「ふ……。レッドの宿屋、《不誠実》の中に入っていくのを見たらしいぞ」
「ああ。すまないな。清」
「……なに。オレもいるからな。妹が。判らんでもない」
清十郎はそう言うと手を上げながら 屋上から姿を消した。
〜レッドの町・宿屋〜
喜々としながら、少女セピアを運ぶのはランスだ。何やら麻袋の様なもので彼女の頭にすっぽりと被せて、何処に連れて行ったか判らなくしている。
「むーー。ぐ、むぐっ……!!」
尋問の際に手荒な事はされていなかったセピアだが明らかに変わったのを感じて、必死に抵抗を続けていた。
魔法を使われた尋問に関しては 自身にかけている精神ガードの魔法を上回られてしまえば、もう成す術はない。せめてもの意地として 自分自身の口からは、何も言わない様にしていたのだが、それが仇になったのかもしれない。
ランスは、そのまま小柄なセピアの股間部
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