第3章 リーザス陥落
第71話 光明見えるジオ戦
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だってのによ」
「ほ〜んっと、罪な男よね〜。誰かさんは」
トマトやラン、かなみも立候補をしていた。それを見て笑うのがロゼやミリだ。
「だぁぁ! やかましいぞ。お前ら! 正面に戦力が傾き過ぎだ! 馬鹿者!!」
「……お、ランスがまともな事言ってるよ。確かに集まり過ぎだな」
最終的には、ユーリの説得が一番威力があった様だ。戦いも出来て、指揮も出来る面子がそんなに固まってしまえば戦略的にも宜しくない。満遍なく其々の部隊と共に配置すべきだからだ。
多少、項垂れていた乙女達だったが、最終的に納得した様だ。
「ランス殿、一手は是非とも、自分に」
「オレもだ。……存分に戦える場所を期待する」
リックと清十郎も、別の意味で立候補を上げた。それを聞いたランスは やや引きつった表情を見せてはいたが、直ぐに決める。
「む、まぁ お前達の配置は決まっている。一番の激戦区と思われる最奥の枝道だ。戦い放題、手柄上げ放題の場所だ」
指定するランス。勿論、考えているのは別の事。
「(ま、男は死んでも別にかまわん。それに、こいつらは殺しても死なん戦闘狂だ。一番危ない場所でも、喜々と働くだろう。……最強なのはオレ様だが、人種が違う)」
と、いうわけなのだ。ランスから見れば、多少。全体的に見れば、かなり助かっている清十郎とリックの2人。無碍に扱ったりはしていない様だ。事、戦闘においては。
「……ありがとうございます。必ずや、戦果を」
「く………くくくく。良い配置だ。血が滾る」
リックは、メットの奥で ニタリと笑い、清十郎は そのまんま、笑っていた。不気味だと感じるのは、正面から見ていたランスだ。
「なら、私もそちらで、御一緒しても良いかしら? リック将軍。清十郎さん」
「自分は構いませんが……」
「多い事に越した事はない。が、大丈夫か?」
「こらこらこら、レイラさんは まだまだ病み上がりだろ? あの魔人の娘にもやられてるのだ。いかんいかん」
レイラを男2人の間に入れるのは釈然としない為、止めようとしたランスだが。レイラは首を振った。
「いえ、もう大丈夫。……レッドでは 不甲斐なかったし、魔人の呪いの時は、皆に迷惑を掛けてしまった。だから、挽回したいの。激戦区なんて、格好の場所でしょ。……これでも金の軍。親衛隊隊長だからね。ちょっとは格好をつけさせて貰えないかしら」
レイラの意志は硬かった。
「むむむ……、なら、仕方ないか」
リックと清十郎の間に と、気にかかったランスだったが、2人はユーリと同格かそれ以上の戦闘狂だから、間違いなど起きないだろうと最終的に判断をした様だ。
「さてさて、んじゃ オレも一手受け持つか。トマトの部隊とオレの部隊、丁度左右に伸び
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