第3章 リーザス陥落
第71話 光明見えるジオ戦
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かけてくる可能性もある」
ユーリは腕を組み、考える。
レッドの町でも 潜まれていた、とは言え 懐に侵入を許し 恐らくは一番のダメージを与えられたのだ。だからこそ、白兵戦が出来る面子もいた方が良いだろう。
「ランス。オレも正面、良いか」
「む? お前の事だから、敵奥深くが良い、とか言いそうだったんだが」
「アホ。マリアのチューリップは強固だが、接近でもされたら、きついだろ。夜戦だと敵を見逃す可能性だって出てくる。チューリップ以外にもそれなりの戦線を敷いておいた方が良いだろ」
「ま、そうだな」
ランスは、ぜ〜〜ったい 深くは考えていない。ユーリは戦闘狂だと言う事はよく分かっており、口では 色々と言っている(勿論、女関係) のだが、実際に戦場ではそんな事はしていない(当たり前だ)から、大丈夫だと思った様だ。
「まぁ、マリアは ボケミスをする可能性が大いにありえるからな。しっかりと、子守をしておけ。だが! 手を出したら許さんぞ!!」
「……戦場で一体ナニを言ってるんだ。戦いが 終わってからにしろ、んな トーク」
呆れるユーリだった。そして、自分の事を言われたマリアは当然だが、怒る。
「むきー!! どう言う意味よ! 馬鹿っ!」
「……ま、私も判る気がするわ。なんか、ポカしそうだし。心配だから私もそこで」
「ちょっとーー! 志津香までっ! ひどいわよっ!」
「……冗談、よ。私も狭い所よりは広い所のほうがいいの。接近戦はゆぅ……ユーリに任せてOKだけど、中間距離だったら、魔法が上手く使えるから。……いいでしょ?」
「む、むむむ………」
志津香の言葉を訊いて、ランスは唸る。
誰がどう見ても、志津香の意中の相手は判る。今回も戦略上を見てはいるものの、完全に理由は同じだろう。
「(……だが、ユーリを抑える役、という意味では志津香は最適だな。アイツは束縛がやばい。ふむふむ。何れは 志津香も頂く予定だが、今回は見張り役としておくか)」
ランスにもそう思わせる程のモノをお持ちの志津香。多分、口に出して言っていれば、もれなく炎系の魔法、全てがランスに向かってくるだろう。
ある意味、命拾いをしたのをランスは知らない。
「激情家にうっかり屋の2人だからな。そいつら纏めて子守をしてやれ、ユーリ。勿論! 手を出すのは許さんからな!!」
「はぁ、お前の頭ん中はそれだけか? 戦場のど真ん中で、ンな事するのは、世界中探しても、お前だけだ。安心しろ」
再びため息を吐くユーリ。
勿論志津香は、大抗議だ。周囲が笑いながら止めていたけど。
「はいはーーい! トマトも立候補ですかねーー!」
「あぅ、それなら私も……」
「あ、私も……」
「はっはは! お前らほんと、面白いな! こんな場面
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