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ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
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〜銃声と硝煙の輪舞〜
Dancing in the dark
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助けた。
ロウソクの灯りが消える時、ひときわ輝くように。
バヂッ!という高電圧のコンセントに針金をブッ刺したような鋭い音とともに、右の光剣がそれまで燻っていたのは何だったのかと思うほどの力強い光を取り戻した。
同時。
これまでと違い、辛うじて弾くことができていた一撃と、少女は真っ向から対決した。
ゴッッガギイィ!!
耳をつんざく金属音が響き渡り、回避することすら許されなかった拳が――――止まった。
『――――ゥ?』
そして同じく、ユウキは今まで見る余裕さえなかった少年の様子を初めて認識する。
小柄な体躯を覆う黒いファティーグはところどころ金属質な輝きを放ち、何より顔をフードのように取り囲む瘴気のような過剰光の奥に沈んだ顔は不自然なまで無表情だった。
ゾッとするほど色の抜けた肌は紙の白を通り越して、曇天のような灰色。しかし深い湖の水面のようだった碧眼だけは、血を落としたような真紅に染まり、理由のない衝動に突き動かされているようにギラギラとした光を放っている。
至近でその餓えた輝きと対峙し、だが決して引かず、受け止めた拳から伝わる人並み外れた膂力に抗いながら、少女は必死に訴えた。
「レン!レンッ!!お願い、目を覚まして!正気に戻って!」
ユウキは全てのステータス値を均等に上げたバランス型だ。したがって生粋のダメージディーラーほどの筋力値は持っていないし、敏捷値も持ち合わせていない。
だがそれを抜きにしても、皮膚にあるまじき硬質な手応えが返ってくる拳がジリジリと近づいてくるのを止められなかった。
「レンッッ!!!」
『――――――――ゥル』
ぴしり、と。
生気のない顔に、真横に裂ける真っ赤な亀裂が走る。
『ゥゥウルルルアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァッァァァァァァァァッッッッッッッッ!!!!!!!!!』
咆哮。
ぐばりと開いたあぎとから放たれた砲声は、空気の震えという物理的な力となって至近距離から少女にブチ当たる。
――――寸前。
少年の背面が突如、轟音とともに爆発した。
「当たった!」
半ば希望的だった一撃に驚くリラは、しかし直後に顔を強張らせることになる。
ぐるん、と真っ赤に煮えたぎる双眼が蠢き、ちっぽけな少女をロックオンした。
「ひッ――――!」
だが。
瞳が見つめていたのは、リラではなかった。いや、そもそも初めから認識されていたのかすら疑問である。
双眸が見つめていたのは、遥か先。
廃墟都市。
『………………………………フラン?』
「…………え?」
とうとうエネルギーパック残量が完全なるゼロになり、刀身が掻き消えた光剣を、無駄とは知りつつ構えな
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