暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜黒の剣士と神速の剣士〜
SAO:アインクラッド
第24話 悪魔の亡霊
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
は拳を合わせると同時に「リンク!」と言う。
グリームズアイズと戦った時と同じ現象が起きステータスの共有が完了される。
それと同時に地面を蹴り悪魔の亡霊に向かって走った。





戦闘から1時間が経過していた。
悪魔の亡霊のHPバーは4本中2本削り、3本目に突入していた。
全員グリームズアイズの戦闘で疲労していた。
だから短期戦で決着をつけるつもりだった。
だったのだが、そう簡単にいく筈もなく持久戦になった。
理由は至ってシンプルで悪魔の亡霊が飛んだからだ。
悪魔の亡霊が飛んでいる間は俺たちは攻撃できず降りてくるのを待つしかなかった。
悪魔の亡霊が降りてくる時は攻撃してくる時で、回避して攻撃しようとしてもすぐ飛んでしまうため思うように攻撃出来ないのだ。
だが、ずっと飛んでいるわけではないので悪魔の亡霊が降りてきて地面に着くと同時に攻撃する。
そうして時間を掛けて悪魔の亡霊のHPを地道に削り、1時間でやっとHPバーの2本目を削りきったのだ。
2本目を削りきると同時に悪魔の亡霊から離れ距離をおく。
俺たちが距離をおくと同時に悪魔の亡霊は怒りの咆哮を上げた。
空気が震えるほどの咆哮を上げた。
凄まじい音量の咆哮に俺たちは思わず耳を塞いだ。
塞がずにはいられなかった。
塞いでいても悪魔の亡霊の咆哮はうるさく、眩暈がする。
必死に耐えながら俺は悪魔の亡霊を凝視する。
咆哮の間にも攻撃して来ないとは限らないからだ。
膝をつき耳を塞ぎながら悪魔の亡霊を睨む。
まだか……と思ったのと同時に悪魔の亡霊の咆哮が止んだ。
耳鳴りと眩暈に耐えながらも落とした剣を拾い立ち上がる。
だが体勢が立て直るまで待ってくれるはずもなく悪魔の亡霊は一気に近付くと剣を横一線に振るう。
俺はバックステップで剣を避ける。
キリトたちも避けるが少し反応が遅れていた。

このままじゃまずいな……

疲労が溜まれば反応が鈍る。反応が鈍れば攻撃を喰らう確率が高くなる。そして死ぬ確率も高くなる。

「キリト。20秒耐えれるか?」

「ああ、大丈夫だ」

「その後1分間だけ俺に任せてくれないか?」

「わかった。アスナとサキにも伝えておく」

「助かる」

キリトはアスナたちのところへ向かいおれは後方へ下がる。
俺は壁際まで下がると目を閉じ全ての力を抜きリラックスする。
そして限界まで集中力を高める。
段々周りの音が小さくなっていく。
そして完全に音が消えた。
それと同時にゆっくりと眼を開ける。

よし、やれる………後はどれだけもつかだけだが……こればかりはしょうがないか……

俺は一息つくと悪魔の亡霊に向かってダッシュする。

制限時間は1分……それを越えれば神速スキルに|冷却時間《クーリングタイ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ